創立40周年を迎えた劇団山の手事情社
劇団山の手事情社は、1984年に安田雅弘を中心に結成され、以来、実験的な作品を通して現代演劇を模索し続けてきました。2025年には創立40周年を迎え、この特別な年にシェイクスピアの四大悲劇の一つ『オセロー』と『マクベス』を上演します。これらの作品は、東京都新宿区にあるシアター風姿花伝で、2025年2月21日から25日までの期間に実施されます。
新たな創造の空間での演出
『オセロー』の構成と演出を手掛けるのは小笠原くみこ氏です。物語では、昇進できないイアーゴーがオセローを陥れる様子が描かれ、現代のフェイクニュースやSNSがもたらす影響と対比されます。オセローの妻デズデモーナの潔白が際立つ演出が意図されており、彼女は「生を重んじる象徴の白」であり、イアーゴーは人間の深い業を示す「黒」として描かれます。これにより、物語の奥深い心理状況が浮き彫りにされます。
一方、『マクベス』は斉木和洋氏が演出を担当。彼は物語におけるマクベス将軍の運命を通して、「人生は一瞬の輝きに過ぎない」という深遠なテーマを表現します。物語の主人公が拒否できない力に翻弄され、愛を失う姿を描きます。斉木氏は、すべての役を女性キャストが演じるオールフィメールでの上演を予告しており、女性の多様性と力強さが際立つ演出となる見込みです。
チケット情報と公演詳細
公演チケットはカンフェティにて販売中で、指定席引換券が3,300円という価格で提供されています。一般価格は4,200円、U25は3,000円、高校生以下は1,000円となっており、全席指定、税込の料金です。また、今ならカンフェティポイントもゲットできます。
公演概要
- - 作品: 『オセロー』『マクベス』
- - 公演期間: 2025年2月21日(金)〜 2月25日(火)
- - 会場: シアター風姿花伝(東京都新宿区)
- - 出演者:
- 『オセロー』: 山本芳郎、山口笑美、安部みはる他
- 『マクベス』: 越谷真美、中川佐織、松永明子他
- - スタッフ: 小笠原くみこ(『オセロー』)、斉木和洋(『マクベス』)、監修: 安田雅弘
公演のスケジュールとしては、オセローは初日21日に16:00から上演され、その後も複数回にわたって上演が決まっています。マクベスも同日19:30まで上演される予定です。
このように、劇団山の手事情社の40周年記念公演は、シェイクスピアの名作を新たな視点から読み解く魅力的な機会です。観客が待ち望む公演の幕が開くことを心待ちにしていることでしょう。