岐阜県笠松町は、住民向けLINE公式アカウントのリニューアルを2025年9月1日に行い、利便性の向上と情報発信力の強化を図ることを発表しました。このリニューアルは、プレイネクストラボ株式会社が提供する「スマート公共ラボ for GovTechプログラム」を利用して実現されました。プロジェクトにはタイムカプセル株式会社も参加し、住民のニーズに応えるための多彩な機能が盛り込まれています。
新たに加わったリッチメニューとその機能
リニューアルにより、LINE公式アカウントには3つの新しいリッチメニューが登場しました。「注目!」「どこでも申請」「イベント等」と名付けられたこれらのメニューは、住民が必要な情報に素早くアクセスできるための工夫を凝らしています。「注目!」メニューには、特に問い合わせが多い交通情報やごみの分別に関する情報が掲載されています。「どこでも申請」メニューでは、住民がオンライン申請やコンビニ交付、郵送請求、通報窓口といったサービスにいつでもアクセスできるようになっています。実際のところ、特に「オンライン申請」に関しては2025年10月中旬以降に導入予定ですが、この機能は住民の生活を更に便利にすることでしょう。
ごみ分別チェックフローで簡単確認
また、「注目!」メニュー内の「ごみの分別・出し方」セクションでは、住民からの人気の高いごみの品目をチェックフロー形式で提供しています。これにより、住民は複数のタップを通じて、瞬時に正しい廃棄方法を理解することができるのです。中でも、最小3タップで必要な情報にアクセスできる点は、利便性を高めています。
自分好みにカスタマイズ可能な配信機能
リニューアル後の大きな変更点は、配信される情報のカスタマイズ機能です。これまでLINEに登録しているすべての住民に情報が一律で送られていましたが、改良された「受信設定」により、住民は自分の興味に沿った情報を受け取れるようになりました。これにより、町からの情報発信がより効果的かつターゲットを絞ったものになることが期待されています。
配信される情報は様々で、例えばイベントや広報紙、議会・選挙情報、親子向けサービスなどが含まれます。特に、交通情報や防災情報、健康検診のリマインド配信など、多岐にわたる情報が配信される予定です。このような配信内容が広がることで、住民は日々の生活に必要な情報を効率よく受け取ることができるようになります。
災害時にも安心な機能
さらに、災害時における情報収集や避難所の検索機能も提供されます。万が一の災害に備えた「防災機能」は、普段使いでも役立つものです。特に、災害に直面した際のスムーズな避難のための情報を常に確認できる仕組みが整っています。普段から避難所の場所を知っておくことは、実際の危機的状況において冷静な判断を促す助けになるでしょう。
岐阜県笠松町は、このリニューアルを通じて地域住民とのコミュニケーションを一層深めていくとしています。さらに、プレイネクストラボは全国の自治体や公共機関のデジタル化支援を行い、住民としての利便性を向上させる活動を引き続き推進する予定です。これからの笠松町のデジタルサービスに注目が集まります。