Almureが秘密計算技術で企業のAI導入を加速
最近、株式会社ジェネシア・ベンチャーズは、Almure株式会社に出資しました。Almureは、AIエージェントが企業内で機密データを安全に活用できるセキュリティインフラを提供するために、独自の秘密計算技術を開発しています。この技術は、ハードウェアレベルでデータを隔離・暗号化することにより、安心してデータを処理できる環境を整えるものです。
出資の背景と市場ニーズ
現在、企業がAIを導入する際の大きな障壁となっているのが、「セキュリティ準拠対応」という課題です。多くの業種において、サイバーセキュリティのリスクを評価し、適切に対策を講じるために必要なオペレーションが煩雑で、多大なコストを要します。特に、金融や製造、医療、防衛など、各業界ごとに異なるセキュリティ標準への適合が求められるため、専門のエンジニアを確保することも容易ではありません。
このような状況を受け、Almureはエンタープライズ向けに特化した秘密計算技術を提案しています。この技術により、高度なAI処理が可能となり、機密データを安全に扱う基盤が確立されるのです。
Almureの秘密計算技術
Almureの秘密計算技術は、クラウド事業者やシステム管理者からもアクセス不可能な形でデータを処理するためのものです。ハードウェアに依存した「Trusted Execution Environment(TEE)」を活用し、データの安全性を保ちながら、効果的なAI導入を可能にします。
このような技術は、従来のボトムアップ型アプローチを打破し、業界特有の需要に基づいた「purpose-built」設計を採用しています。この手法により、暗号鍵管理レベルの高い安全性と、高い柔軟性を兼ね備えたAI処理環境の創出が実現しました。
資金調達と今後の展望
今回の出資により、Almureは総額2億円の資金を調達しました。この資金は、以下の用途に使用される予定です:
1. 秘密計算技術の研究開発における強化
2. AIエージェント向けのセキュリティインフラのプロダクト開発の加速
3. コアメンバーの採用・組織体制の強化
Almureは、この資金調達を活用し、顧客への価値提供と、秘密計算市場の成長を加速させることを目指しています。
まとめ
株式会社ジェネシア・ベンチャーズのInvestment Managerである曽我部崇氏は、Almureの技術の可能性に期待を寄せています。AIエージェントが自律的に動く未来に向けて、機密性と応答速度を両立させるこの技術が、企業にとっての新たな標準となることを目指しています。
会社について
Almure株式会社
設立:2026年1月
所在地:東京都渋谷区円山町5番3号 MIEUX渋谷ビル8階
CEO:百瀬 孝紀
事業内容:AIエージェント向けセキュリティインフラの構築、秘密計算技術の研究開発
ジェネシア・ベンチャーズ
設立:2016年8月
所在地:東京都渋谷区道玄坂1-10-5 渋谷プレイス3F
代表取締役:田島 聡一
WEB:
genesiaventures.com
このように、Almureの技術革新はAIエージェントの実用化を促進する重要な一歩と言えるでしょう。