ユニバーサルロボット、簡単アプリ構築ツール導入で業務効率化をサポート

ユニバーサルロボットが新ツールを発表

製造業の効率化が求められる中、ユニバーサルロボットは新たなツール「アプリケーションビルダー」の和文版をリリースしました。このツールは、ユーザーが簡単にアプリケーションを構築できるよう設計されています。具体的には、マシンテンディング、ネジ締め、パッケージングの各アプリケーションから選択し、手順や選択肢をわかりやすく提示します。そして、最適な構成に基づくシミュレーションを通じて、実機での動作を確認しながらプログラムを構築することができます。

1. 直面する人手不足の問題

日本では、少子高齢化の影響により労働力人口が減少しており、製造現場の効率化が急務となっています。このような背景から、ユニバーサルロボットは中小企業向けに、労働力不足を補うためのロボットソリューションを提供してきました。2008年には、協働ロボットの初号機を発表し、導入が難しかった企業にも利用可能な技術を提供しています。これにより、多くの企業がロボットを利用した自動化を実現し、業務の効率化に成功しています。

2. アプリケーションビルダーの機能

アプリケーションビルダーは、ユーザーが簡単にアプリケーションを選択し、その設定を行えるツールです。以下は、その主な機能です：

- アプリケーション選択：マシンテンディング、ネジ締め、パッケージングから希望のアプリケーションを選びます。
- ロボット選択：使用するURロボットを可搬重量やリーチに基づいて選定します。
- ツールの選定：UR+のセレクションから最適なツールを選びます。
- 設定作業：シングルまたはデュアルグリッパーを選び、ワーク供給方法を設定します。

これらの手順を終えると、ユーザーはサンプルプログラムや手順書を含むカスタマイズされたソリューションパッケージを受け取ります。これに基づき、実際のアプリケーション構築が始められます。

3. 専門技術者のいない企業への配慮

ユニバーサルロボットは、ロボットに詳しくない企業でも対応できるよう、複数のサポートを通じて環境を整えています。特に「URアカデミー」という無料のオンライントレーニングツールを用意し、基礎からの学習を支援しています。

4. ユニバーサルロボットの代表の言葉

ユニバーサルロボットの代表、山根剛氏は、「私たちのスローガンに基づいて、自動化をあらゆる規模の会社に可能にするために、使いやすく安全な製品を提供し続けることに力を入れています。新たにリリースしたアプリケーションビルダーもその一環であり、ユーザーのニーズに応じたソリューションの構築を支援していきます」と述べています。これは、企業の生産性向上と品質改善に寄与することを目指しています。