ハウスドゥが新たに示した不動産市場の調査結果
株式会社And Doホールディングスが実施した「第3回不動産売却・購入に関するインターネット調査」の結果が発表されました。この調査は、2024年4月から2025年3月の間に、自宅の売却または購入を経験した20歳以上の全国の居住者を対象としています。調査を通じて、最近の不動産市場におけるトレンドとニーズが明らかになりました。
不動産売却の主な理由
今回の調査によると、自宅を売却した理由としては「住み替え」が最も多く、全体の23.3%を占めました。次いで「不要物件の処分」が19.1%、相続とまとまったお金が必要だったからという理由がともに11.9%で続いています。この結果には、他の調査結果との比較でも大きな変動は見られないものの、「不要物件の処分」の割合が増加したことが注目されます。
不動産購入の動機
一方、購入者の理由では「良い物件を見つけたから」が最も多く、18.2%を占めました。次に「老後の住まいのため」が10.5%、資産形成目的が10.1%という結果です。これに関連して、最近の物件価格の高騰や住宅ローン金利の上昇が影響していると考えられます。以前の調査と比較した際、物件探しの動機が変化してきていることも示唆されています。
不動産会社の選定方法
調査結果によると、不動産会社を探す際の最も一般的な方法は「ネット検索」で、売却時には17.8%、購入時には19.3%がこの方法を選んでいます。ただし、オンラインでの検索だけでなく、オフライン広告にも一定の意味があります。例えば、視認性の高い看板や広告も、25%を超える割合で効果的に利用されています。
確認した不動産会社の件数
両方のカテゴリーで、問い合わせを行った不動産会社の数を調査した際、売却では「2社」との回答が39.7%、購入も同様に41.5%が最も多い結果となりました。これにより、複数の会社に問い合わせることが重視されていることが確認できました。
不動産会社を選ぶ理由
売却者は、「対応が速く連絡がこまめであった」との理由が多く、一方で購入者は「信頼できる会社であった」が最も高い評価を受けました。この調査結果から、不動産取引に信頼感を重視する傾向が明確に見えます。
知識や情報の取得手段
不動産に関する知識を得る手段として、売却では「ネット検索」が35.3%、YouTubeなどの動画サイトが29.2%と続いています。購入者では38.2%がネット検索を利用しており、情報収集においてデジタルメディアが重要な役割を果たしていることが伺えます。
不動産会社からの情報発信への期待
情報発信に対する期待として、売却では「失敗のない不動産売却の方法」が最も多く寄せられました。購入者も同様に資金計画やライフプランに関する情報を重視されている様子です。
まとめ
この調査結果は、現在の不動産市場の動向とそれに関連する消費者のニーズを反映しています。これからもハウスドゥは、こうした調査を通じて、不動産業界の改善に貢献していくことが期待されます。
調査概要
- - 調査期間: 2025年4月24日~26日
- - 調査方法: インターネット調査
- - 調査対象: 不動産売却377人、購入455人、合計832人の有効回答
- - 年齢制限: 20歳以上の全国在住者
本調査に関する利用の際は、出典を明記するようお願いいたします。