SmartHRが新しい「AI履歴書読み取り機能」を開始
2023年2月13日、株式会社SmartHRがそのクラウド人事労務ソフト「SmartHR」に新たに「AI履歴書読み取り機能」を追加しました。この機能は、AIを活用した文字認識技術であるAI-OCRを利用し、従業員の履歴書から必要なデータを自動的に読み取ります。これにより、人事労務担当者は面倒な手入力作業を大幅に削減でき、より重要な業務に時間を使うことが可能になります。
従業員データのクラウド化
「SmartHR」は、これまで書面で管理されることが多かった従業員の情報を集約し、ペーパーレスでの労務手続きを可能にしています。最近では、タレントマネジメントの領域でも活躍しており、スキル管理や人材育成、従業員エンゲージメントの向上などに役立っています。しかし、従業員情報の登録には多くの時間と労力が必要でした。
自動化されたデータ入力
新たに追加された「AI履歴書読み取り機能」は、人事労務担当者の手間を省くことを目的としています。担当者は履歴書のPDFを「SmartHR」にアップロードするだけで、AI-OCRが必要な情報(姓名、生年月日、メールアドレス、住所など)を自動的に読み取り、入力します。この機能は全ての管理者が利用可能で、履歴書情報の管理が格段に効率的になります。
プライバシーへの配慮
本機能では、Googleが提供する「Gemini 1.5 flash」を利用していますが、読み取った情報が第三者と共有されることはなく、AIの学習に使用されることもありません。これにより、個人情報のプライバシーが守られるよう細心の配慮がなされています。
今後の展望
人事労務担当者の業務はこの機能の導入により、従業員の履歴書だけでなく、年末調整や採用管理、スキル管理など、あらゆる情報入力の負担が軽減されると期待されています。SmartHRは今後も様々な新機能を展開し、労務業務の効率化を目指していくとのことです。
AI活用のポリシー
SmartHRでは、安心してAIを利用できるよう「SmartHR AI活用ポリシー」を策定しています。このポリシーは、人間中心の設計やプライバシー保護、セキュリティ確保といった5つの原則に基づき、製品開発から運営まで行われています。この取り組みを通じて、ユーザーが安心して「SmartHR」を利用できる環境づくりを目指します。
まとめ
株式会社SmartHRは、クラウド人事労務ソフトとしての優位性を活かし、業務の効率化に向けた新機能の提供を進めています。AI技術を融入した「AI履歴書読み取り機能」は、今後の人事業務の在り方を変える可能性があります。
より一層の生産性向上を図るためにも、今後のSmartHRの展開に注目です。