シスコとSnowflakeが通じる未来の道筋
2025年9月8日、マサチューセッツ州ボストンで開催されたSplunk .confにおいて、シスコはSplunk Federated Search for Snowflakeという革新的な統合機能を発表しました。これにより、企業は前例のないシームレスなデータアクセスを実現し、運用データとビジネスデータを効果的に結びつけることが可能になります。
この新しい統合は、AIデータクラウド企業であるSnowflakeとの連携を通じて、企業が求めるオープンデータエコシステムの推進に寄与します。エージェンティックAIの時代において、企業は様々なデータソースの急増に直面しており、これらの情報が分散しているために、重要な判断を下すのが難しくなっています。そのため、データの可視化と統合が必要とされています。
Splunk Federated Search for Snowflakeは、ユーザーがSplunkのインターフェースを通じてSnowflakeのデータを直接問い合わせ、さらにSplunk内のデータと結び付けて分析することを可能にします。これにより、企業はデータをより簡単に活用できるようになり、迅速なビジネス判断が可能になります。課題を解決するためには、必要な情報を一つの画面で提供することが求められるのです。
シスコのSplunk部門SVP兼ゼネラルマネージャーであるカマール・ハティはこの統合がもたらす利点を次のように語ります。「Splunk Federated Search for Snowflakeによって、お客様はデータを簡単にアクセスでき、ビジネスインサイトを単一のビューに統合できます。これにより迅速な意思決定が可能になり、イノベーションを加速することができます。」
また、Snowflakeの分析部門責任者であるカール・ペリー氏も、両者の統合によってデータのアクセスが容易になり、企業がより多くのデータを利用できるようになることを期待しています。「この統合は、企業がデータ主導の意思決定を行うためのサポートをし、AI時代において競争の優位性を確保する役割を果たします。」
Splunk Federated Search for Snowflakeの主要機能
この新しい統合には以下のような特徴があります:
- - 簡単なオンボーディング:SnowflakeをSplunkのデータソースとして簡単に追加できます。
- - フェデレーテッドクエリ体験:ユーザーはSPLライクなクエリを作成し、Splunkから直接Snowflakeデータを検索できます。
- - 強力なデータ結合:次世代のSplunkフェデレーション機能を駆使して、より深いビジネスインサイトを引き出します。
- - 効率的なクエリ:Snowflakeアナリティクスを活用して部分的なクエリを実行し、Splunk内で最終的なデータ結合を行います。
これらの機能により、チームはIT運用、セキュリティ運用、エンジニアリングのユースケースに対して迅速にビジネスコンテキストを設定でき、効果的なデータ分析を実現します。
Splunk .conf25でのライブデモ
Splunk .conf25では、Splunk Federated Search for Snowflakeのライブデモが行われます。このデモでは、SplunkとSnowflakeがどのように連携して運用データとビジネスデータの橋渡しをするかが示され、データサイロを解消する方法が具体的に解説されます。この新機能は2026年7月に商用顧客向けにリリース予定です。
シスコのビジョン
シスコは40年以上にわたり、テクノロジーを通じて世界中の企業や組織を安全につなぎ、信頼性の高い顧客体験を提供することに力を入れています。AIソリューションのリーダーとして、シスコはこれからの未来に向けて、すべての人がつながりを感じられるインクルーシブな社会を実現するための努力を続けています。詳しくは、シスコの公式ウェブサイトまたはニュースルームをご覧ください。