着物の新しい生き方
2022-12-27 10:10:01
着物の再生プロジェクトが提案する新たな価値観とは?
着物の再生プロジェクトの背景
日本には、約7億枚もの着物や帯が存在すると言われています。しかし、これらの着物は多くの場合、着用されることなくタンスの中で眠っています。手入れが難しいことや、保管スペースの確保が大変であることから、やむを得ず廃棄されることもあります。しかし、着物はただの衣服ではなく、持ち主の思い出が詰まった大切な宝物であり、日本の伝統文化の象徴でもあります。これを考えたとき、着物に新たな命を吹き込む必要性が生まれました。
プロジェクト「i-kasu」では、着物や帯をレスキューし、アップサイクルすることで、新しいインテリアアイテムとして展開する試みを行っています。レスキューされた着物は丁寧に加工され、裏地まで利用されることで「ゴミゼロ」、「廃棄着物ゼロ」を目指しています。
クラウドファンディングの実施
現在、このプロジェクトの資金調達のためにクラウドファンディングを実施中です。支援者は、自宅のタンスから思い出の着物を選び、それをアートパネルに加工することができます。このプロジェクトの特長は、支援者自身が持っている着物を使って、思い出とともに新しいアイテムを生み出せる点です。
資金は、着物文化を広めるための材料費や発送費に使用されるため、参加することで日本の伝統文化を世界に発信することに繋がります。また、クラウドファンディングは、2023年1月20日まで、東京・渋谷のβOOSTER STUDIOにて実物の作品を展示しており、観覧者は実際のアートパネルを目にすることができます。
アートパネルの多様性
着物のアートパネルは、古典的なデザインとは異なり、現代のインテリアに違和感なくフィットするアイテムとして人気があります。具体的には、数十年も使わずにいる着物を活用したり、家族への思い出を形にしたプレゼントとして利用したり、また海外の友人へのユニークなお土産としても最適です。
SDGsへの貢献
このプロジェクトは、SDGsの一定の目標達成に寄与することを目指しており、特に「持続可能な消費と生産に関する目標」を重視しています。伝統工芸を守り、廃棄物問題を軽減する取り組みを行いながら、着物文化の再評価と普及に取り組んでいます。
まとめ
プロジェクト「i-kasu」は、ただの着物のアップサイクルではなく、文化的な価値を再認識し、他国への文化発信を行う重要な活動です。着物に新たな命を与え、次世代へと受け継いでいくための取り組みが、今、まさに始まっています。
会社情報
- 会社名
-
bonobo LLC.
- 住所
- 東京都世田谷区砧3-32-19
- 電話番号
-
050-6872-8141