株式会社ヘンリー、30億円の資金調達を実施
2026年5月14日、株式会社ヘンリーは、系列CラウンドにてAngel Bridge、グロービス・キャピタル・パートナーズ、ゆうちょアセットマネジメントなどを引受先として、総額30億円の資金を調達したことを発表しました。この調達により、同社の累計資金調達総額は約57億円に達しました。
資金調達の意義
日本は急激な高齢化が進行中で、医療の需要は高まる一方で、医療従事者の数は減少しています。そのため、病院の連携を強化し、医療の生産性を向上させるための新たなシステムが必要です。この点で、ヘンリーが提供するクラウド型電子カルテ「Henry」は、現代のニーズに応える重要な基盤となります。
実は、日本国内の病院の約40%が未だに紙カルテを使用しており、デジタル化の余地は大きいのが現状です。改正医療法により、2030年までに電子カルテの普及率を100%にすることが法律で明記され、今後の進展が期待されています。ヘンリーはこの潮流を受け、クラウド化を推進する役割を果たしています。
Henryの特徴と成果
「Henry」は、電子カルテ、オーダリング、レセコンを統合した病院向けのクラウド型システムです。従来のシステムは多くが1990年代からのオンプレミス型で、カスタマイズに高額なコストを伴うため、病院間の移行が難しいという課題を抱えています。対して、ヘンリーはクラウドネイティブ型の唯一のベンダーとして新たな道を開いています。
2023年2月以降、ヘンリーの導入は全国に拡大し、導入した病院では業務効率が大幅に改善。病床の稼働率が60%から100%に向上した事例もあり、収益は最大で30%増加しています。また、全職員の残業時間が70%から80%削減された医院も存在します。
今後の展開と投資の使途
今後、資金調達した資金を基に中小・中堅病院への対応強化とAI機能の開発に注力します。具体的には、音声入力、および診療ワークフローの自動生成、AIによる自動請求などが予定されています。また、医事BPOや看護業務の支援を通じて、病院の業務を包括的に支援する方向です。
さらに、責任をもって患者に向き合う医療従事者が本来の仕事に集中できるよう、業務の負担を軽減し、医療の質の向上を目指します。今後は、AI・BPO・コンサルティングの統合による新しい医療プラットフォームの実現が期待されています。
投資家のコメント
多くの投資家からも期待が寄せられています。Angel Bridgeの河西氏は、ヘンリーのクラウドネイティブ型電子カルテの取り組みには社会的なインパクトがあるとコメント。グロービス・キャピタル・パートナーズの福島氏も、医療システムの再定義が日本にとって急務であると強調しています。
会社の理念
株式会社ヘンリーは「社会課題を解決し続け、より良い世界をつくる」という理念のもとに、2018年に設立されました。医療分野への注力を通じて、より持続可能な医療体制の構築に貢献しています。
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