サンコーが誇る新型フルハーネス「EASY Harness CROSS」
2024年10月1日、サンコー株式会社(大阪府大阪市)は、新しいフルハーネス「EASY Harness CROSS」を市場に投入しました。さらに、この製品は2024年度のGOOD DESIGN賞を受賞したことを10月16日に発表しました。
これまでにも、サンコーは1992年の「リーロック5G型」、2020年の「PANGAEAシリーズ」、2022年の「REELOCK mini」といった受賞歴があり、本製品はそれに続く4つ目の受賞です。これらの製品に続いて、EASY Harness CROSSは特に「使いやすさ」と「安全性能」に注目して開発されました。
開発の背景と受賞理由
高所での作業中に使用される墜落制止用器具は、古くから命綱や安全帯として多くの命を救ってきました。現在ではその形がフルハーネス型に進化しており、高所作業の安全性を確保するための環境は常に変化しています。
EASY Harness CROSSは、日常における着用のしやすさや動きやすさに重きを置くと同時に、非常時には装着者を適切な姿勢に導き、救助が来るまでの身体的な負担を軽減することを開発の目的にしました。この姿勢が評価され、214年度のGOOD DESIGN賞を受賞するに至ったのです。
製品の特徴
使いやすさ
- - クロス構造: 製品は体の側面のベルトが交差しており、固定されないため、どの姿勢でもベルトが突っ張らず、体の動きを妨げません。
- - スマートスライド: 腰のベルトには、各ベルトの動きを制御するスマートスライド機能が搭載されており、フィット感を向上させつつ、腿ベルトのずり下がりも防ぎます。
- - 緩み防止機能: 肩と腿のベルトには、微細な浮き上がりから生じる緩みを防ぐためのカバーが付いています。この構造は特許出願中です。
- - 新開発パーツ: 全てのパーツが新たに設計されており、使いやすさと安全性が反映されています。点検時の目安となる2mmのラインも施されています。
安全性
- - 姿勢への配慮: 一般的なハーネスは装着者の姿勢を前傾にし、鼠径部に負担をかけがちです。しかし、EASY Harness CROSSは、広い面で支えることによりこの負担を大幅に軽減します。
- - 血流への配慮: 宙吊り状態では血流が阻害される危険性がありますが、本製品は専門の教授らと共同で血流の測定を行い、より安全な設計を実現しました。
決意と今後の目標
サンコー株式会社は、今回のGOOD DESIGN賞受賞を糧に、さらなる研究と開発を進め、高所作業の安全性を高めていきたいと考えています。2024年11月には広島で行われる緑十字展に出展する予定ですので、ぜひこの機会にEASY Harness CROSSを実際に手に取ってみてください。
開催情報
- - 日時: 2024年11月13日(水)〜15日(金)
- - 場所: 広島県立広島産業会館 西展示館 (ブース番号: W09)
- - 公式サイト: 緑十字展公式サイト
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