植物工場の海外進出
2012-06-12 08:25:25

植物工場の新たな展開:国際CEAコンソーシアムの設立と海外支援

植物工場の新たな展開:国際CEAコンソーシアムの設立と海外支援



環境制御技術を用いた食糧生産ビジネスが近年注目を集めている中、NPO法人イノプレックスは新たに“国際CEAコンソーシアム(ICEAC)”を設立しました。この取り組みは、植物工場や施設園芸事業の海外進出を支援することを目的としており、特に経済成長率の高い都市部に焦点を当てています。

CEAビジネスの背景



Controlled Environment Agriculture(CEA)とは、環境を制御しながら農作物を育てる技術を指します。この技術により、持続可能な農業生産が可能となり、限られた資源の中で効率的に食料供給が行えます。特に、都市部における人口増加や食糧需要の高まりに対し、植物工場は非常に有効な解決策といえます。

ICEACの設立とその目的



NPO法人イノプレックスが新たに設立したICEACは、インドや中東などの都市部に植物工場ビジネスを拡大するために、ビジネスマッチングや市場情報の提供を行います。これまでにも、イノプレックスは約2年間にわたり、インド・カルナータカ州のHydroponic Greenhouse Technologies(HGTIPL社)の植物工場ビジネスをサポートしてきました。この経験を基に、さらなる事業拡大のために多くの企業や大学との合作も計画しています。

インドでの実績とビジョン



HGTIPL社は、現在1エーカーの温室水耕ハウスを運営しており、その中でイチゴやハーブ類を生産・販売しています。これに加え、水耕栽培のトレーニングプログラムを通じて2000人以上の人材を育成してきました。卒業生の中には、インド国内やモルディブにおいて商業ベースの大規模水耕施設を運営する者もおり、さらなる成果が期待されています。

海外市場へのアプローチ



ICEACでは今後、インドや中東での新たな市場への参入を図るため、現地企業との協力を推進し、共同事業の設立を目指しています。また、2012年8月末に予定されている現地視察ツアーは、参加企業にとって重要なビジネスチャンスとなるでしょう。このような視察を通じて、実際の市場環境を体験し、ビジネスの可能性を見出すことができるからです。

環境負荷軽減の取り組み



ICEACは、環境制御技術のみならず、ファイトレメデーションやエコビルディングといった持続可能なテーマにも展開を考えており、その全体的な戦略は、食糧供給だけでなく、地球環境の保護にも寄与するものです。植物工場は、都市部における持続可能なライフスタイルを実現するための重要な要素といえるでしょう。

結論



NPO法人イノプレックスによるICEACの設立は、植物工場やCEAビジネスのさらなる成長と、持続可能な農業の普及に向けた重要な一歩です。今後の展開が期待される中、多くの企業や関係者がこのビジョンに賛同し、共に成長していくことを願っています。

会社情報

会社名
NPO法人イノプレックス
住所
東京都国分寺市西恋ヶ窪1−36−3住まいるプラザ3F
電話番号
03-5843-7353

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