妖怪画家・柳生忠平の「妖怪絵圖」個展
京都市にある京都岡崎蔦屋書店で、妖怪画家 柳生忠平の個展「妖怪絵圖」が2025年8月2日から8月26日まで開催されます。この展示は妖怪をテーマにしたもので、神秘的でやや恐ろしい妖怪たちが描かれていますが、実際には愛嬌あふれる存在として表現されています。柳生忠平のユーモラスなタッチで描かれた妖怪たちに触れ、彼らの魅力を再発見する機会です。
展示内容と作品
展示会では、柳生忠平の代表的な作品「迎えうつカボソ」を含む計12点の絵画が展示されます。この作品は日本の伝統的な技法を使ったもので、岩絵具や水干絵具、金箔、和紙などを用い、独特な質感と色合いが引き立っています。また、開催初日には「妖怪風似顔絵」イベントが実施され、参加者は自身の中の妖怪的な側面を似顔絵を通じて表現することができます。
柳生忠平の経歴と活動
柳生忠平は香川県小豆島出身で、幼い頃から妖怪に強い憧れを抱き、絵を描き始めました。大学卒業後の就職活動を経て、2005年に妖怪専門の絵描きとして活動を始める「絵描鬼宣言」を行いました。彼は日本古来の妖怪だけでなく、現代に蘇る妖怪を創造し続けており、妖怪美術館の館長としても活躍中です。柳生の作品は、日本国内だけでなく海外でも評価され、多くの個展やグループ展が開催されています。
妖怪への共生
柳生は、妖怪たちが普段はのんびりと暮らし、必要な時には自らを守るために武器を携える存在だと語ります。これは現代社会の諸問題にも通じているとし、妖怪たちに力を借りて我々の暮らしの問題を考える姿勢が示されています。この展覧会は、妖怪と人間の共生、共存について新たな視点を提供するものです。
作品集『POP YOKAI』の紹介
また、展覧会に合わせて柳生が手掛けた作品集『POP YOKAI 現代百鬼夜行』も販売されます。フランスの出版社から刊行されるこの本は、妖怪のアート作品を日本語と英語で紹介する内容となっており、多言語で妖怪の魅力が伝えられています。発売日は2024年9月を予定し、4,950円(税込)で販売されます。
イベント情報
日程: 2025年8月2日(土)~8月26日(火)
時間: 10:00〜20:00
場所: 京都岡崎 蔦屋書店 GALLERY EN ウォール
お問い合わせ: Tel.075-754-0008
URL:
京都岡崎 蔦屋書店
この機会に妖怪の世界に触れ、柳生忠平の視点から描かれた作品の数々を楽しみましょう。