循環型クーラー開発
2026-01-13 10:09:54

漁業のプラスチック廃棄物を再生、環境配慮型クーラーボックス誕生

近年、環境問題の重要性は高まっており、海洋プラスチック問題もその一環として注目されています。特に、日本の漁業の現場では、使用済みのプラスチック製品が多く廃棄されており、その数は推計で数百万トンにも上ります。これらの廃棄物から直接的な環境問題が生まれる一方で、それらを新たな資源に変える試みも始まっています。

そこで注目すべき取り組みが、株式会社グローブライドの新プロジェクトです。フィッシングブランド『DAIWA』を展開する同社は、明石浦漁業協同組合と連携し、漁業の現場で使用済みとなったプラスチックカゴを再生利用した「地域循環型クーラーボックス」を開発しました。

商品名は「クールラインα3 S2500 E」。このクーラーボックスは、漁業現場での課題を解決するために生まれました。多くの漁業現場で使用されたプラスチック製品は、適切に処理されることなく廃棄されていました。この状況を打破すべく、グローブライドは明石浦漁協と協力して、プラスチックカゴの回収から始まり、再生材を使って新たな製品を創り出すプロジェクトをスタートしました。

この取り組みの特徴は、廃棄物の回収から再資源化、再び地域で活用されるまでの循環の流れを一貫して設計できている点です。回収されたプラスチックカゴは、洗浄・粉砕・再ペレット化を経て、新しい製品素材に生まれ変わります。これにより地域内で循環が実現され、地域の漁業活動にも貢献できるモデルが確立されました。

「クールラインα3 S2500 E」には、明石浦漁協で回収されたプラスチックカゴを再利用した素材が40%含まれており、業界初のエコマークも取得しています。環境への配慮はもちろん、実用性にも優れ、耐久性や基本性能は従来の製品と同等です。これにより、釣りを楽しむユーザーが環境保護に貢献する入り口となることを目指しています。

明石浦漁業協同組合の代表理事、戎本裕明氏は、こうした取り組みが漁業の在り方を変える重要なステップであると語ります。「再利用できる方法が見つかったことは、漁業者にとって非常に嬉しいことです。物質だけではなく、これからの漁業に必要なのはその思考過程です。」と、期待の声を寄せています。

グローブライドは、これを単なる製品開発に留めず、自然環境と共存しながらスポーツの楽しみを追求することが企業理念として掲げています。今後も地域のパートナーと共に、廃プラスチックの新たな活用法を模索し続ける方針です。社会の中で環境問題への意識を高めること、そして実際に行動に移すことこそが、持続可能な未来をつくる第一歩なのです。

2026年には「釣りフェスティバル2026 in Yokohama」と「フィッシングショー OSAKA 2026」で初のお披露目を予定しており、賛同者を増やす機会になることでしょう。環境への配慮したクーラーボックスがどのように受け入れられていくのか、今後の動向に注目が集まります。地域循環型のビジネスモデルは、漁業だけでなく様々な業界での実装が期待される中で、試み自体が日本の持続可能な社会の構築に寄与することを願っています。

会社情報

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グローブライド株式会社
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