計算力と家庭環境
2026-02-12 13:23:23

家庭環境の影響が計算力に及ぼす影響についての国際調査結果

家庭環境が計算力に及ぼす影響を探る



公益財団法人スプリックス教育財団が実施した「基礎学力と学習の意識に関する保護者・子ども国際調査2025」が注目を集めています。この調査は、アメリカ、イギリス、フランス、南アフリカ、中国、日本の6か国を対象に、計算力と家庭の社会経済的背景(SES)との相関関係について調査したものです。

調査の背景と目的



これまでの研究では、学力に対する家庭の社会経済的背景が大きな影響を及ぼすことが明らかになっています。SESとしては、世帯年収や教育費、親の学歴、本の数などが挙げられます。本調査においては、基礎学力の中でも特に計算力に焦点を当て、家庭環境がどのように影響しているかを明らかにすることを目的としました。

調査結果の概要



1. 計算力と世帯年収の関係



調査では、世帯年収と計算力に明確な相関が見られました。具体的には、世帯年収が高い家庭ほど計算力が高い子どもが多く存在することが示されました。これは、各国共通で確認されており、特に日本では世帯年収の高い層の56%が計算力の高いグループに属していることがわかりました。

2. その他のSESとの相関



世帯年収以外にも、教育費や親の学歴、家庭の本の数にも計算力との相関が確認されました。例えば、教育費が多い家庭ほど計算力が高いという結果が得られ、両親ともに大学卒の家庭では計算力の高い子どもが62%も存在するのに対し、非大卒の場合はわずか24%でした。これにより、教育の質と環境が子どもの基礎学力に及ぼす影響が強く示唆されています。

3. 進学希望とSESの関係



また、世帯年収が高いほど、進学意識も高まる傾向が見られ、格差の再生産の懸念が指摘されています。世帯年収の低い家庭よりも高い家庭の方が、子どもが大学以上に進学する意識を持つ傾向があります。

まとめ



この調査からは、計算力のみならず、進学への意識もSESに影響されていることが明らかになり、格差の再生産に関する懸念が高まっています。しかし、SESが低い家庭においても高い計算力を示す子どもが一定数存在することから、SESによらず計算力を高める方法についての研究が必要です。スプリックス教育財団は今後も、子どもたちの基礎学力向上に向けた調査研究を続けていく予定です。


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会社情報

会社名
公益財団法人スプリックス教育財団
住所
東京都渋谷区桜丘町1-1渋谷サクラステージSHIBUYAサイドSHIBUYAタワー22F
電話番号
03-6416-5624

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