新たな産業用無線LANアダプタ「FL WLAN 1120」の登場とその特長

新発売の産業用無線LANアダプタ「FL WLAN 1120」

フエニックス・コンタクト株式会社は、2025年9月1日より新しい産業用無線LANアダプタ「FL WLAN 1120」を日本国内で発売します。この製品は、Wi-Fi 6に対応し、低遅延で高密度な無線接続を実現しています。従来品の「FL WLAN 1100」からの進化は多岐にわたり、特に接続性と通信速度の向上が顕著です。

新製品の特長

この新型アダプタは、アンテナ内蔵型であるため、配線の手間を軽減できます。これは、産業用設備のメンテナンスにおけるニーズに応えた改善です。また、安全性が強化され、最新のセキュリティプロトコルであるWPA3にも対応しています。これにより、企業のデータ管理はより一層強化され、安心して利用できる環境が整っています。

高速通信と高い信頼性

FL WLAN 1120はMIMOアンテナによる高速、高信頼性通信を実現しており、データスループットは600Mbpsに達します。これにより、工場内での大容量データの送受信が迅速になるため、現場での効率的な情報管理が可能です。

反応性の高いシステム構築

近年、AGVやAMRといった移動体の導入が進んでおり、その運用にはリアルタイムな通信が求められています。FL WLAN 1120の導入によって、これらのニーズに応じた無線通信システムの構築が可能となります。

便利な設置と拡張性

アンテナ内蔵型という特性のおかげで、店舗や工場の外壁に設置する際の選定、取り付けが簡便になり、盤内のスペースを有効に活用できます。また、REST APIのサポートにより、柔軟かつ拡張性の高いシステム構築が実現します。

多様な接続オプション

FL WLAN 1120は、クライアントやNATクライアント、ソフトアクセスポイントなどの多様な接続をサポートしています。これにより、ユーザーは使用シーンに応じた柔軟なネットワークを構築できます。

「FL WLAN 1020」も同時発売

同時に発売される「FL WLAN 1020」もWi-Fi 6に対応しており、外部アンテナを使用する構成が可能です。高接続性、高速性を実現し、産業用ネットワークの品質向上に貢献します。

まとめ

フエニックス・コンタクトは、100年以上の歴史を持つドイツの企業で、世界中に展開する接続部品、制御機器、通信機器のリーダーです。本社は神奈川県横浜市に位置し、産業用機器の革新を目指して日々研究開発を進めています。新たに登場したFL WLAN 1120とFL WLAN 1020が、工場や産業施設の効率化、生産性向上に寄与することを期待しています。