堺市での廃食用油の市民回収サービスがスタート
大阪府堺市にて、全国初となる廃食用油の市民回収サービスが2025年4月18日から本格運用を開始しました。この取り組みはコスモエネルギーホールディングス、日揮ホールディングス、レボインターナショナルとの連携により実現され、同市内の11カ所のサービスステーションに回収専用ボックスを設置しています。
SAF原料化に向けた意義
この市民回収の目的は、SAF(持続可能な航空燃料)の原料として廃食用油を活用することです。使用済みの食用油を回収し、リサイクルすることで、航空機燃料のカーボンニュートラル化へ貢献することが期待されています。これにより、日本国内での航空燃料の自給率向上を図るとニ家づけられています。
回収拠点の紹介
廃食用油の回収ボックスは次の11拠点に設置されています:
1. セルフ宮山台: 南区宮山台3-1-7
2. セルフピュア北条町: 西区北条町2-22-10
3. セルフ船堂町: 北区船堂町1-2-3
4. セルフステーション中環大泉: 北区中村町756-1
5. セルフステーション長曽根: 北区長曽根町3047-5
6. 株式会社酒直 パークザビエル: 堺区車之町西2-7-1
7. 小浦石油株式会社 セルフ御池台: 南区御池台2-13-2
8. 小浦石油株式会社 B-cleセンターセルフ赤坂台: 南区檜尾3654-1
9. 小浦石油株式会社 セルフ泉ヶ丘SS: 南区若松台1-1
10. 小浦石油株式会社 セルフ泉北菱木SS: 西区山田4-1046-4
11. 太陽工業株式会社 御陵通: 堺区三条通1-2
これらの拠点では、市民が使用済みの食用油をペットボトルなどに入れて、回収ボックスに投函できます。回収された油はレボインターナショナルが収集し、コスモ石油堺製油所でSAF製造に活用されます。
SAF製造のサプライチェーン
このプロジェクトは、コスモ石油、コスモ石油マーケティング、日揮HD、レボインターナショナルの協働により運営されます。各社はそれぞれの役割に基づいて、安定した供給体制の構築を目指しています。特に、SAF製造においては、大規模生産のプラントが2024年度に大阪府堺市内に設立される予定であり、年間3万キロリットルの生産が見込まれています。
未来への展望
この取り組みは、堺市だけではなく、日本中の環境意識の向上にもつながることが期待されています。国産のSAF生産の確立は、航空業界における持続可能な未来を実現するための重要なステップとなるでしょう。国内での廃食用油回収からSAFの製造、供給までのプロセスが確立されることで、さらに多くの地域に広がり、カーボンニュートラルな社会の実現に寄与していくことが期待されます。
詳細情報
廃食用油回収の詳細や、設置ボックスの情報については、
こちらのリンクをご確認ください。私たち一人ひとりが、この取り組みに参加することで、持続可能な社会の構築に貢献できます。ぜひ、ご利用を検討してください。