神奈川の小さな企業が拓進するSDGsの道
神奈川県大和市で、1人社長が率いるマシマロワークスが、ソーシャルビジネスのモデルとして注目を浴びています。この企業は、社会貢献と地域支援を重視し、SDGs(持続可能な開発目標)に基づいた取り組みを行っています。
SDGsへの強い思い
マシマロワークスの代表、井出氏は、4歳と1歳の子どもを持つ母親として、世界各地での子どもたちが抱える悲しい事件に心を痛めていました。「何もできない歯痒さ」を感じていた彼女は、地域から行動を起こすことを決意し、SDGsの目標に沿ったプロジェクトを立ち上げました。
特に注目すべきは、チャリティーシートクッションの販売です。このクッションは、パレスチナの子どもたちが描いた絵をモチーフにしており、その利益はすべて「パレスチナのハート アートプロジェクト(PHAP)」に寄付されます。この活動は、教育や平和促進に寄与するもので、SDGsの各目標に関連付けられています。
地域との連携
さらに、マシマロワークスは地域の就労支援事業所と協働し、製品のラベル貼りや検品を行っています。これにより、地域の福祉活動に寄与するだけでなく、働く場の創出にも貢献しています。この小さな企業の取り組みは、SDGs8(働きがいと経済成長)やSDGs11(住み続けられるまちづくり)に関連しています。
チャリティー活動の実績
チャリティーシートクッションは、全6柄のデザインが用意されており、その一つには花のモチーフを取り入れています。これまでに、寄付金として53,900円や42,000円をPHAPに送っており、多くのユーザーからの温かいレビューも届いています。「パレスチナのハートアートプロジェクトへの寄付活動も素晴らしいと思い、購入の決め手になりました」との声が寄せられ、この活動が多くの人々の共感を呼んでいます。
零細企業の使命
今回のプロジェクトに挑む井出氏は、「零細企業は存続が第一で、余裕があれば事業に再投資すべき」という考え方もあるが、小規模事業者が少しずつでも社会に良い行動を起こせば、やがて大きなうねりにつながると信じています。彼女の目標は、企業が成長しながら社会に貢献できること、その先には従業員が誇りを持って働ける会社にすることです。
マシマロワークスの歩み
マシマロワークスは、ユーザーの日常生活をより豊かにするアイテムの企画・販売を行っています。彼女たちの代表作には、便利な「レジカゴ丸ごと保冷バッグ」や、時間短縮を図れる「投げこみ引きぬく洗濯・時短棚」などがあり、すでに多くの支持を得ています。これからも、地域密着型のビジネスモデルを通じたSDGs達成に向けた活動を続けていくことでしょう。
マシマロワークスの挑戦は、地域社会に根ざしながらSDGsの実現へ向けた模範となり、小規模事業者の可能性を示すものです。