転機を迎えたラーメン学校第100回ファーストコース
栃木県小山市に本社を構える株式会社兵藤製作所が運営する『プロの為のラーメン学校』は、第100回となるファーストコースを2025年の開校に向けて開催しました。この学校は、外食・中食業界のフードサービス施設に特化したトータルプランニングを行い、地域のラーメン業界への貢献を目指しています。
この3日間の講座は、味づくりや調理技術に加え、繁盛店の運営方法を実践的に学ぶことができます。特に今回のコースでは、ラーメンの実技講座が豊富で、現役で成功を収めている卒業生や専門家からの指導を受けながら、実際に人気メニューを作成します。彼らの経験から得た成功事例を学ぶことで、生徒たちは今後の経営に役立つ幅広い知識を身につけることができました。
充実した学びの内容
1日目は、基本的なラーメンの技術をマスターする実技からスタートしました。肉そばや鶏白湯ラーメンなどを作る中で、スープのレシピやチャーシューの作り方をさらに深めました。生徒は16人の少人数制で、常時30人以上の講師からのマンツーマン指導を受けられることが特徴です。このため、初心者にも優しく、すでに店を持っている経営者にも新たな視点で学びを得る機会を提供しています。
さらに座学では、経営に必要な数字や資金調達方法についても学びます。受講生同士のつながりを深める懇親会では、卒業生からのビデオメッセージも流され、その後のネットワーク形成に寄与しています。
新しいスタイルの提案
2日目には、地域でインパクトのある中華料理を手掛ける店舗の経営者によるサイドメニューのレシピ授業が登場し、幅広い飲食知識が広がりました。また、座学では「圧力寸胴によるスープの科学的アプローチ」にもフォーカスし、受講生たちは自身のラーメンに対する理解をさらに深めました。
3日目となる卒業制作では、自ら考えたラーメンを作り上げ、それを講師陣に評価してもらうという貴重な体験が待っています。学生たちの自由な発想で生まれたラーメンは、卒業生にも驚きを与える出来栄えでした。
将来への期待
卒業後もサポートが続くこのラーメン学校では、実際に卒業生の店舗での研修やビジネス立ち上げに対するフォローが充実しています。今後も世界中にラーメン文化を伝えるために、新たにインドやスペインでの開校を計画中です。
校長である兵藤沢人氏は、成功する経営者を一人でも増やすことを目指し、味作りだけではなくブランディングや経営・集客に関するさまざまなノウハウを指導し続けています。この取り組みが、新たなラーメン業界の担い手を生むことに貢献するでしょう。
楽しみながら学ぶ環境、充実した知識を得る場づくりは生徒たちにとってかけがえのない体験です。これからの週末や長期休暇にこのような教育の場を選ぶことは、ラーメン業界内での未来を切り拓く鍵となるに違いありません。