建設リサイクルの全国一斉パトロールを実施
今年の10月は、環境保護の重要性を認識し、リデュース・リユース・リサイクル(3R)の考え方を推進する月間です。これに合わせて、国土交通省は環境省や厚生労働省と協力し、全国一斉に建設リサイクルのパトロールを行います。この活動は、建設プロジェクトから出る廃棄物を効率的に再利用するための重要な施策の一環です。
1. 目的と背景
建設工事からは大量の特定建設資材が廃棄され、その中にはコンクリートや木材、アスファルトなどがあります。これらの資材は再資源化されるべきですが、きちんとした処理が行われていないケースも多いため、建設リサイクル法が制定されています。この法律は、建物の解体や建設において、廃棄物の分別解体と再資源化を義務付けており、今回のパトロールはその遵守状況を確認する目的も含まれています。
2. パトロールの開催期間と実施機関
パトロールは、令和6年の10月から11月にかけて実施されます。この期間は概ねのものであり、都道府県や市町村によって異なる場合があります。各運営機関には、建設リサイクル法を担当する部局や環境部局、そして労働基準監督署が含まれており、合同でパトロールを行います。
3. パトロール内容
主なパトロール内容には、以下が含まれています:
- - 建設リサイクル法の遵守状況の確認
- - 建設発生土の有効利用に関する取組状況の確認
- - フロン排出抑制法や労働安全衛生法など、関連法令の遵守状況の確認
昨年度のパトロールでは、実際に5,331件の建設現場への立ち入り調査が行われ、さまざまな指導が実施されました。具体的には、396件で標識の掲示が不十分であったり、334件は分別解体が行われていない現場が見つかるなど、改善が必要なケースが多くありました。
4. 未来に向けた取り組み
国土交通省は、これらの取り組みを通じて建設業界における環境意識の向上を図り、持続可能な社会の実現を目指しています。今後も3Rの推進を通じて、廃棄物の削減と資源の効率的な活用に向けた努力を続けていくことでしょう。
私たち一人一人も、建設コストや環境への配慮が求められる中、リサイクルの重要性を理解し、実践していく必要があります。建設リサイクルの理解を深め、積極的に支援していく意識を持ちましょう。
お問い合わせ
詳細については、国土交通省不動産・建設経済局の建設業課にお問い合わせください。電話番号は03-5253-8111(内線24-755)です。