祭典「さいとう・たかを劇画の世界2024」開催中
堺市で特別な展示が行われています。その名も「さいとう・たかを劇画の世界2024」。このイベントは、堺名誉大使も務めた劇画家の故さいとう・たかを氏とのコラボレーションによるもので、2021年から始まったシリーズの一環です。さいとう氏は幼少期から中学3年生まで過ごした堺の経験が、後の作品、特に『ゴルゴ13』などの劇画に影響を与えました。
この展示では、劇画の魅力を多方面から紹介します。特にこのイベントでは、さいとう氏が手がけた多彩な表紙絵や、時代劇劇画『鬼平犯科帳』の複製原画の展示が行われています。また、本イベントのために特別編成された『ゴルゴ13』初アニメ化作品の特別編集映像やデジタル劇画など、さまざまな展示が用意されています。特に目を引くのは、展示会でしか手に入らないオリジナルの缶バッジの販売と、さいとうプロダクションと提携したオリジナルデザインの缶飲料の自動販売機です。
イベント内容
1.
天空ミュージアム(入場無料)
期間: 10月5日(土)~11月30日(土)
場所: 堺市役所 高層館 21階展望ロビー
開館時間: 午前 9 時~午後 9 時
内容: さいとう氏の作品を展示した特設コーナー
2.
謎解きイベント(参加無料)
初級・上級の二つのレベルで実施される周遊イベントで、市内の複数の会場を回って謎を解く形となっています。
期間: 10月5日(土)~11月17日(日)
場所: 各会場でキットを配布
3.
ゴルゴ Café&Bar
場所: 堺市市民交流広場 Mina さかい
期間: 10月12日(土)~20日(日)
内容: 『ゴルゴ13』の世界観を反映した飲食メニューを提供
さいとう・たかを氏とは
さいとう・たかを氏は1936年に堺市に生まれました。堺市立福泉小学校・中学校を卒業した後、実家で理髪店に勤めながら漫画を描き始め、1955年に『空気男爵』でデビューを果たしました。
その後、劇画という新たなジャンルを築き、分業制を導入するなど、漫画界に革新をもたらしました。そして、連載50年を超える『ゴルゴ13』は、単行本発行巻数で世界一の記録を掲げています。さいとう氏は2012年に堺名誉大使に就任しましたが、2021年に84年の生涯を閉じました。
「さいとう・たかを劇画の世界2024」では、彼の芸術とその影響を体験する絶好のチャンスです。