増加するプライベートブランド購入の裏側に潜む期待と現実のギャップとは

近年、プライベートブランドの人気が急上昇しています。株式会社エクスクリエが行った2025年の調査によると、全国の20歳から69歳の女性を対象にしたアンケートで、プライベートブランドを購入する頻度が2019年に比べて増加したという結果が得られました。このトレンドの背景には、価格や品質に対する意識の変化が見え隠れしています。

購入頻度の上昇

調査によると、プライベートブランド商品を「増えた」と回答した人は7.4％も増加しました。これは多くの消費者が、提供される価格や品質に対する期待が高まっていることを示しています。具体的には、スーパーでの購入頻度が週に1回以上という人が、最近のプライベートブランドを購入することに対して前向きな姿勢を持っているようです。

このような傾向には、価格が手頃であることや、独自の品質を持つ商品が多いことが寄与しています。但しそこには、消費者それぞれの期待が影響しています。

重視されるポイント

調査では、プライベートブランドを購入する際に何を最も重視するかも明らかになりました。結果によると、なんと87.6%もの人が「価格」を重視すると答えており、これは2019年の21.1％増加しています。また、「品質」への関心も高まっており、重視する人が24.0%増えたとされています。

一方で、商品の「製造者」や「産地/原産地」に対する関心は減少しており、9.0%及び8.3%それぞれ低下していることも興味深い結果です。この点から、現代の消費者は、ブランドの背景よりも、実際に手にする商品そのものの信頼性や安定性に重きを置いていることがわかりました。

期待と現実のギャップ

特に注目すべきなのは、「購入時の期待」と「実際の満足度」に存在するギャップです。最も多く購入したプライベートブランドの「品質」や「容量」に関する不満が見受けられ、18.8%や14.3%の期待値が実際の評価を下回ることがわかりました。このことは、消費者が期待する商品が一定の基準に達していない可能性を示唆しています。

調査の全貌

この調査は3月13日に実施され、有効回答は1,500人から得られました。調査項目には、プライベートブランド商品を購入しない理由や商品カテゴリ別の購入頻度も含まれています。特に最も購入しているプライベートブランドでは、買い物時に重視する点も形式化され、消費者のニーズがどのように変わってきているかを明らかにしています。

また、調査結果は提供されている資料からダウンロードできるため、興味のある方は直接確認することをお勧めします。現在、その人気が高まりつつあるプライベートブランドですが、今後は商品選択の基準や満足度向上のために、メーカーやチェーン店にも変革が求められることでしょう。