成田空港で地震防災演習を実施
成田国際空港株式会社(NAA)は、2025年12月5日に成田空港第2ターミナルにおいて、第2回の地震防災演習を実施することを発表しました。この演習は、日本航空株式会社(JAL)と慶應義塾大学の協力の下で、経営資源を結集して行われる重要な防災訓練です。
演習の目的
今回の地震防災演習は、震度6強の大地震が発生した場合を想定して、空港従業員による迅速な対応を実践し、安全にお客様を避難誘導することを目的としています。地震発生時の初動対応や被害者の確認、情報の収集と伝達を通じて、従業員の防災意識を高めることが主な目的となっています。
過去の演習からの改善点
この演習は、2024年12月6日に行われた第1回の地震防災演習の結果を受けて、より効果的なトレーニングを目指しています。特に、慶應義塾大学環境情報学部の大木聖子准教授が監修し、以下の内容に重点を置いて訓練が行われる予定です。
1.
ブラインド型訓練: 空港従業員間の連携を深めるため、自分自身の判断を確認するための訓練を実施します。
2.
安全な避難誘導: 空港従業員が、旅客に対して適切な避難誘導を行い、負傷者の初動対応を訓練します。
3.
情報確認と伝達: 被害状況をチェックし、迅速な情報伝達や情報集約を実施していきます。
4.
外国人旅客への対応: 増え続ける外国人旅客に対する適切な対応策を訓練します。
訓練の記録と分析
演習の様子は映像と音声で記録され、後日、慶應義塾大学の大木ゼミによって分析されます。これにより、現場での課題や改善点を明らかにし、より効果的な防災マニュアルの改訂に役立つことが期待されています。
実施概要
- - 日時: 2025年12月5日(金)14:00~14:25
- - 場所: 成田空港 第2ターミナル内
- - 参加者: 約60名のJALグループ社員を含む空港従業員、約40名の慶應義塾大学大木ゼミの学生(お客様役など)
この演習は、成田空港の安全確保に向けた重要な一歩であり、地域の人々や旅行者にとっても大変意義のある活動です。全員が共に学び合い、実践を通じて、より強固な防災対策が実現されることを期待しています。