スララネット、組織改革でAI教育事業を加速
AIを活用したアダプティブラーニングシステムで知られる株式会社すららネットが、2025年1月1日より組織体制を変更すると発表しました。この改革は、持続的な成長と事業拡大に向けた重要な一歩として位置付けられています。
新体制の特徴:三位一体の連携強化
今回の組織改編では、マーケティング本部、開発本部、経営管理本部の3本部体制を構築。これにより、これまで以上に部門間の連携を強化し、迅速かつ柔軟な意思決定を実現します。
特にマーケティング本部は、マルチチャネル戦略による効果的なサービス展開を推進。開発本部は、ユーザーニーズを迅速に反映したプロダクト開発に注力します。経営管理本部は、企業全体の効率性向上と安定的な経営基盤の構築に貢献します。
DX推進と情報セキュリティ強化
経営管理本部には新たに「IT推進戦略グループ」が設置され、社内業務のDX化による生産性向上を推進。同時に、ISMS認証維持による情報セキュリティ体制の強化も図られます。これらの取り組みは、企業全体のデジタル化を加速し、競争力の強化に繋がるものと期待されています。
教育事業の枠を超えた挑戦
従来「塾チーム」と呼ばれていた部門は「民間教育グループ」に名称変更。学習塾の開業支援にとどまらず、学童保育やフリースクール、語学学校など、多様な教育ニーズに対応する事業展開を加速させます。
また、「マーケティング企画室」は「子どもの発達支援室」へと改称。不登校や発達障害を持つ子どもたちへの支援、保護者へのサポート体制を強化することで、教育における課題解決に貢献していく姿勢を明確にしました。
スララネットの成長戦略
すららネットは、「教育に変革を、子どもたちに生きる力を。」という企業理念を掲げ、AIを活用した対話式ICT教材「すらら」と「すららドリル」を提供。国内約2600校の学校や塾で42万人以上の児童生徒が利用しています。
公立学校や有名私立中高、大手塾での導入実績を着実に積み重ねる一方、発達障害や学習障害を持つ子どもたち、経済的に恵まれない家庭の子どもたちにも学習機会を提供することで、日本の教育格差解消に貢献しています。
2017年には東証グロース市場に上場を果たした代表的なEdTech企業として、更なる成長が期待されています。今回の組織改革は、そうした成長戦略における重要な転換点となるでしょう。
まとめ
すららネットの組織体制変更は、AI教育事業の更なる発展と、教育の枠を超えた多様なニーズへの対応を明確に示すものです。今後、同社がどのような成果を挙げていくのか、注目が集まります。