北九州のIoT研究
2020-02-12 10:01:44

ハピクロが北九州でIoT研究に参加し生産性の向上を目指す取り組み

IoT活用で北九州の企業支援



株式会社ハピクロは、北九州を拠点としたものづくり現場へ向けたIoT技術の導入支援に関する共同研究に参加しています。この取り組みは、地域の企業が抱える労働生産性向上という課題に対処することが目的です。

近年、日本国内の企業は労働力の不足や競争力の強化に直面しています。これに対してIoT技術は生産性の向上に寄与することが期待されていますが、実際の導入は進んでいないのが現状です。実際、国内企業のIoT導入率はわずか12%にとどまっています。これは多くの企業が具体的なビジネスモデルをイメージできないからとされています。

この研究では、北九州地区で特にニーズの高い「工場内の見える化」および「稼働中の製品の見える化」に焦点を当て、実際に利用できるモデルケースを作成し、地元企業へのIoT導入を促進することを目指しています。

研究の経緯



ハピクロは保育園の運営を行いながら、IT及びIoT技術の導入支援も手がけています。同社は保育園の給食管理における食品衛生把握の効率化に関する技術を持ち、これを活かしてHACCP義務化にともなう市場の変化にも対応しようとしています。このような背景から、本研究への参加が決定したのです。

具体的な研究内容



今回の研究は、酒造メーカーにおける麹やもろみの発酵温度管理を効率化することをテーマとしています。具体的には、センサーから得た温度データをスマートフォンで見える化するシステムを構築し、業務の負担軽減や品質向上を目指します。これは日本酒の製造過程において非常に重要な工程であり、実験によって得られた成果は地域のものづくり現場におけるIoT技術の導入を拡大させるための資料として公表されます。

研究のスケジュール



研究は2020年1月15日から3月にかけて、溝上酒造での温度計測の実証実験がスタートします。これを通じて基礎データを収集し、温度管理システムによる効率化の成果を測定します。4月には開発した温度管理システムの販売を開始し、10月からは本番稼働を予定しています。

北九州地域の産業支援



本プロジェクトには、公益財団法人北九州産業学術推進機構や地元の溝上酒造との連携も行っています。これにより産学官が一体となって地域の産業支援に取り組んでおり、地域経済の活性化につなげることが期待されています。

ハピクロの取り組み



ハピクロは地域の保育園の運営だけでなく、育児支援やIT/IoT導入支援を通じて、地域社会に貢献している企業です。今後の研究成果は、北九州市の産業界に新たな風を吹かせることが期待されています。さらに、企業と地域が連携し、共に成長していくことが求められている時代において、ハピクロの取り組みは今後の展開に注目が集まります。

会社情報

会社名
株式会社ハピクロ
住所
福岡県北九州市八幡西区沖田4-11-32
電話番号

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