禅の研究を15年以上続け、ブログ〈中野禅塾〉を10年にわたって運営してきた著者、中野紀和男が待望の書籍『禅の要諦「空」とは』を2025年4月15日に出版します。
この本は、著者が禅に対する独自の視点をもとに、新たな光を当てることを目的としています。禅に対する国内外の関心が高まる中で、著者は日本の禅が抱える危機感を強調し、禅の核心である「空」について深く掘り下げます。
本書は、複数の章から成り立っており、まず「空思想の変遷」について語ることで、伝統的な視点と現代の解釈との違いや類似点を明らかにします。釈迦の「空」や龍樹の空思想、道元の解釈等、歴史的背景を踏まえた考察が展開され、読者は禅の本質に迫ることができるでしょう。
第二章では般若心経の成立史から五蘊、さらには「色即是空・空即是色」といった禅の教えの深奥に触れます。この部分では、これまでの禅の概念の枠を超えた新たな理解が得られるかもしれません。
『なぜ〈空〉の観かたが重要か』という章では、東洋思想の魅力や悟りの本質について掘り下げ、個々の人間にとっての「空」の意味について考察します。
著者の視点は、ただの理論ではなく、実際に生活に役立つ内容であり、現代を生きる私たちにとっての禅的思考を促します。また、禅の修行に関する章では、伝統的な公案や座禅、瞑想の意義を再考し、新たな修行方法についても提案しています。
中野紀和男氏のプロフィールについても言及し、彼の長いキャリアと卓越した知識のもとで書かれたこの書籍がどれだけの影響を持つかを示しています。著者は1940年に愛知県に生まれ、名古屋大学での学びを経て長年の教授活動を経て、2025年現在は「中野禅塾」を主宰しています。
この本の発刊は、禅に関心を持つすべての人々に新たな刺激を与え、今後の禅研究をさらに深めるきっかけとなることでしょう。口語体でのわかりやすい表現がなされているため、専門家だけでなく初心者にも楽しんでいただける内容です。読者は、自身の思考を刺激し、独自の宗教観を育むための一助ともなるでしょう。
詳細は、パレード社の公式サイトやAmazonにてご確認いただけます。新たな禅の世界に触れる貴重な一冊をぜひ手に取ってみてください。