地方自治体をバーチャルで活性化する「ジチタイメタバース」2025年開始

地方自治体をつなぐ新たな試み

株式会社JTBと株式会社ジェーシービーの合弁である株式会社J&J事業創造が、全国の自治体が抱える課題解決を目指す新サービス「ジチタイメタバース」を発表しました。このサービスは2025年10月23日から開始され、地域の未来をデザインし、バーチャル空間での交流を通じて地域振興を図ることを目的としています。

バーチャルとリアルの融合

現代社会が求める新しい解決策

地方自治体が直面している問題には、人口減少やコミュニティの衰退、引きこもりや不登校の子供たちへの支援などが含まれます。J&Jは、JTBグループの地域ネットワークを活用し、こうした課題を深く理解した上で、バーチャル空間の活用に着目しました。この「ジチタイメタバース」は、ただの技術提供ではなく、価値を創出するためのソリューションを提供することを目指しています。

サービスの特長

「ジチタイメタバース」は、以下のような特長を持っています：

1. 実効的なDX推進

バーチャル空間でAIアバターを用いた行政サービスを提供することで、問い合わせ対応や手続き案内を効率化します。これにより、自治体の職員は市民への面会業務に多くの時間を割くことができ、結果として住民の満足度向上につながります。

2. トライアルプランによる手軽な導入

初期費用が発生しないトライアルプランを提供し、自治体が気軽にメタバース事業に参加できるようにしています。バーチャル空間でのイベントを通じて、地域のつながりを促進し、住民同士の交流を促す場を提供します。

3. トータルソリューションの提供

「ジチタイメタバース」は単なる空間提供にとどまらず、JTBの経験を活かした地域課題の解決に向けたトータルソリューションを展開します。これにより、リアルとバーチャルを融合させた新しい交流の形を提案します。

初回イベントの実施

この新サービスの一環として、初のバーチャルイベントが2025年10月30日に開催されます。「地域おこし協力隊募集説明会 in メタバース」と題したこのイベントでは、デジタルネイティブ層を対象に、地域おこし協力隊の募集情報を提供し、新たな交流の場を創出します。

今後の展望

J&Jは、JTB、クラスター、そして自治体をつなぐ役割を果たすことで、地域の課題に向き合い続けることを目指しています。また、クラスターはメタバースプラットフォームの機能を強化し、より多くの人が利用できるバーチャル空間を提供する計画です。そして、JTBは地域のニーズに基づいた営業ネットワークを活用しつつ、自治体の多様な課題を支援していくことに注力します。