東京・市谷で開催される企画展「明朝体」
2026年2月21日から5月31日まで、東京の市谷の杜本と活字館にて「明朝体」をテーマにした企画展が開催されます。この展示では、明朝体の独自の特徴や歴史的な背景を深く掘り下げていきます。
明朝体とは?
「明朝体」とは、主に漢字やひらがな、カタカナといった日本の文字を用いた書体の一つです。直線的な横画の右端には、独特の三角形の「ウロコ」が見られ、さらには毛筆のタッチを感じさせるハライやハネが特徴です。これにより、少し硬めで真面目な印象を与え、書籍の本文や印刷物に広く利用されてきました。
明朝体は、“水”や“米”に例えられるほど、私たちの日常に密接に関わる存在です。その安定した読みやすさから、多くの印刷物でスタンダードな書体として選ばれ続け、日本文化を支える重要な書体の一つとなっています。
書体デザインの複雑さ
日本語を表記するためには、漢字を含めた多種類の文字が必要です。特に明朝体のような書体は、数万の文字を一つに統一感を持たせながら設計・制作しなければなりません。これは書体デザイナーや職人たちが、読みやすさと独自性のバランスを保ちながら挑んできた大変な作業です。
展示の内容
本展示では、明朝体の発展の歴史を振り返り、その中で生まれた「築地体」や「秀英体」などの二大潮流を紹介します。さらに、アナログからデジタルへと移り変わる過程でもたらされた明朝体の変遷についても掘り下げます。
普段は意識されない「明朝体」の存在。その背後にある歴史や文化的な背景を知ることで、日常の文字が持つ奥深さを感じ取ることができることでしょう。今回の企画展は、この特別な書体への理解を深める貴重な機会となります。
展示情報
- - 会期: 2026年2月21日(土)~5月31日(日)
- - 会場: 市谷の杜 本と活字館 2階展示室
(東京都新宿区市谷加賀町1-1-1 大日本印刷株式会社)
- - 開館時間: 10:00~18:00(毎週月・火曜日は休館。ただし祝日の場合は開館)
- - 入場料: 無料
この展示は、市谷の杜本と活字館が主催し、慶應義塾大学の岡田一祐教授による監修が行われています。さらに、展示デザインは中沢仁美氏と大重頼士氏が手掛け、グラフィックデザインには大日本タイポ組合が参加しています。
歴史ある明朝体の魅力を、ぜひ体験しにきてください。