第16回コンプライアンス川柳コンテストの結果
ハイテクノロジーコミュニケーションズ株式会社(HTC)が主催する「第16回コンプライアンス川柳コンテスト」の入賞作品が発表され、最優秀賞を獲得した句は「不正の芽 今摘まないと 未来詰む」に決定しました。このコンテストは、コンプライアンスを身近なものとして捉え直し、社会全体の意識を高めることを狙いとしています。
競争の激化と多様な応募
今回のコンテストには、過去最多となる8,096句が寄せられ、前年から35%の増加を見せました。これはコンプライアンスに対する個々の問題意識が高まっており、社会現象としての認識が進んでいることを示しています。応募句の中には、ハラスメントや情報セキュリティ、そして多様な働き方に関連する組織文化の課題が色濃く反映されていました。
最優秀賞の意味
特に選ばれた最優秀賞の句は、不正の兆候を見逃さず早期に対処する重要性を鮮明に訴えています。この作品は、200名以上のコンプライアンス担当者による厳正な審査を経て選ばれました。審査員たちは現代社会における倫理観や組織文化について深く考察し、時代のニーズに応える作品を見出しました。
他の入賞作品
優秀賞には、以下の作品も選ばれました。
- - その行為昔冗談今相談
- - 何もしない既にしている見ないふり
佳作としては、社会の厳しい現実を反映した作品が多く、以下のような句がありました。
- - パワハラで積むべきキャリア詰む羽目に
- - 心刺す言葉のトゲは抜けにくい
これらの句は、コンプライアンスや倫理についての現代の考え方を表現しており、企業や団体が注目する価値ある内容です。
HTCの取り組み
HTCでは、入賞作品から社会の声を読み解き、企業のコンプライアンス推進活動に役立つ知見を提供することを目指しています。また、特選100句をウェブサイトで公表し、企業や団体が無償で利用できるように支援しています。これにより、従業員がコンプライアンスを身近に感じる機会を増やし、意識の向上を図っています。
加えて、12点の印象的な川柳を選び、イラストを付けたコンプライアンスカレンダーを制作。2026年版は2025年8月下旬から予約販売予定です。
企業情報
HTCは、企業のコンプライアンス推進を支援する技術の提供を行っています。特に、自社のコンプライアンス研修・教育プログラム「こんぷろカスタム」は、eラーニングや理解度テスト、社内規程管理など、企業の状況に応じたカスタマイズが可能です。このコンプライアンス意識に関する取り組みは、上場企業642社を含む1,220法人で採用されています。
終わりに
コンプライアンスについての理解を深め、企業における倫理観の強化が進むことをHTCは期待しています。今回のコンテストを通じて得られた知見が、今後の企業文化を変革する手助けになることを願います。