ピカリング インターフェース、新プログラマブル抵抗モジュールを発表
英国クラクトン・オン・シーに本社を置くピカリング インターフェースが、同社初の最大2A、200Vに対応したPXI/PXIeプログラマブル抵抗モジュールを発表しました。このモジュールは、電気テストと検証向けの先進的なソリューションを提供し、特にHIL(Hardware-in-the-Loop)アプリケーションや機能試験に強みを持つ設計に仕上がっています。
新たに加わった製品ラインナップは、モデル40-254(PXI)およびモデル42-254(PXIe)を含みます。これらのモジュールは、既存の2.5W、5W、10Wモデルに続くもので、最大15Wの電力処理能力を発揮します。そのため、1チャネルまたは2チャネルを必要とするさまざまなアプリケーションにコンパクトかつシンプルなソリューションを提供します。
機能と利点
プログラマブル抵抗は、電子デバイスの試験において重要な役割を果たします。40/42-254ファミリは、広範な抵抗範囲(1Ωから395kΩ)や高い分解能を持ち、大部分の試験ニーズに応えることが可能です。このモジュールは、各チャネルにおいて配線やセンサーの故障をシミュレートでき、様々な試験を実施するために活用できます。
さらに、抵抗値を直接設定することができるため、シンプルなソフトウェア制御が容易です。モジュールは、ユーザーからの信号に基づき、所定の抵抗値を算出し、実際の設定を確認する機能も備えています。長期的な精度検証には、校正ケーブルを取り付けることで、より簡単に抵抗値の検証が行えます。
この新しいモジュールには、28種類の標準仕様が用意されており、一般的な使用用途に応じたバリエーションが充実しています。各モジュールは、抵抗範囲やチャネル数に応じて異なる構成があり、スイッチングには電気機械式リレーを採用しています。
適用分野と応用の広さ
このプログラマブル抵抗モジュールは、自動車、航空宇宙、医療の分野をはじめ、電源や充電器、バッテリー関連製品の機能試験に適しているとされています。ピカリングのシミュレーション製品マネージャー、ポール・ボヴィンドン氏によると、「今回の発表は、故障状態の検証を含め、柔軟性の高い試験システムの構築を可能にします」とコメントしています。
プログラマブルモジュールを使用することで、物理的な接続を必要とせずに複数のデバイスをシミュレートできるため、試験装置やカスタム負荷ボードにおいて大きなメリットを提供します。特に、ソフトウェアで抵抗値をリアルタイムに調整できる点も特徴的です。
ピカリング インターフェースの信頼性
ピカリング インターフェースは、すべての製品に対し、標準の3年保証と長期サポートを提供しています。詳細な価格や入手の可能性については、公式ウェブサイトを訪れることで情報を得ることができます。
ピカリング インターフェースは、PXI、LXI、PCIアプリケーションに対応した高品質なスイッチング/シミュレーション製品を提供し続けており、その信頼性と価値は業界内で高く評価されています。これからますます広がる電子機器のニーズに応えるべく、同社の革新が期待されます。