NIB103の試験開始
2025-06-09 16:23:00

ノイルイミューン、NIB103の第I相臨床試験を始動へ

ノイルイミューン、新たな治療法を目指して



ノイルイミューン・バイオテック株式会社(以下、ノイルイミューン)は、固形がんに対するCAR-T細胞療法の新たなパイプライン「NIB103」に関する第I相臨床試験の治験計画届書を独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)に提出したことを発表しました。この届出の完了により、同社はNIB103の実施に向けた重要なステップを踏み出しました。

NIB103の背景と進捗



NIB103は、以前に武田薬品工業が開発を担当していたものの、戦略的な理由により権利がノイルイミューンに返還されました。その後、同社はこの療法を最優先の開発パイプラインとして定位し、責任ある臨床試験の実施に向けた準備を進めてきました。臨床試験の計画に関しては専門家との間で入念な議論を重ねており、これにより治験届の提出を実現することができました。

さらに、2024年9月にタカラバイオとの共同開発に関する契約を締結済みであり、この提携により国内でのNIB103の製造体制が整い、開発の加速が期待されています。

臨床試験の概要



今回立ち上げられたNIB103の第I相臨床試験は、進行性または転移性の固形がん患者を対象とし、Homesthesalin発現がある患者が主な対象です。この試験の目的は、NIB103の安全性と忍容性を評価することであり、加えて抗腫瘍効果や細胞動態も副次的に確認する計画となっています。参加者は12~30症例を予定しており、ノイルイミューンは得られた結果をもとに今後の治療開発に活かす方針です。

経営への影響



同社は現在のところ、この臨床試験が2025年12月期の業績に与える影響は軽微であると見込んでいます。しかし、今後において重要な要素が発生した場合は、速やかに情報を開示する考えです。

ノイルイミューンのビジョン



ノイルイミューンは、免疫細胞療法を通じてがん治療の新たな可能性を模索するアカデミア発のバイオテック企業です。独自の「PRIME技術」を用いて今後の医療において、様々ながんに対する治療法の開発を進め、「がんを克服できる社会の創生」といった力強いビジョンを掲げています。

詳細についての情報は、同社の公式ウェブサイトこちらからもご確認いただけます。


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会社情報

会社名
ノイルイミューン・バイオテック株式会社
住所
東京都港区芝大門2-12-10T&G浜松町ビル5F
電話番号

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