新たなデザイン学部
2025-08-06 14:31:17

立命館大学と大阪デザインセンターが協力し新たなデザイン・アート学部設立へ

立命館大学と大阪デザインセンターの新たな連携



2026年4月、立命館大学は新しくデザイン・アート学部ならびに研究科を開設する予定であり、その設立に向けて一般財団法人大阪デザインセンターとの連携がスタートしました。この提携により、関西地域における産業振興とデザインに関する研究・教育の一体的な推進が期待されています。また、双方の知見を融合させ、地域の課題に対する解決策を見出す場を創出します。

協定締結の背景



近年、社会課題や産業の構造が複雑化する中、創造性や課題発見能力を持つ人材の育成がますます重要とされています。特に、経済産業省と特許庁が発表した「デザイン経営宣言」に見られるように、デザインが価値創造の核心であると認識されており、その活用が進められています。これらの背景から、立命館大学と大阪デザインセンターの連携は重要な一歩として位置づけられています。

連携の主要な取り組み



この協定に基づいて、以下の三つの柱が設定されています。

1. 共創拠点の形成


立命館大学のデザイン経営に関する知見と大阪デザインセンターが培ってきた実践的なノウハウを組み合わせ、研究者、実務家、学生が集まる共創の場を設けます。ここでは、研究成果が現実のビジネスシーンで活かされ、逆に実務から新しい研究課題が生じることで双方向の知の循環が促進されます。

2. 中小企業との連携


関西地域の中小企業と密接に連携し、経営課題に対する持続的かつ創造的なソリューションを提供します。製品開発やブランディングに限らず、企業の組織や人材戦略の中長期的なビジョンの構築に向けた共創プロジェクトを推進することで、新たな社会価値を共創することが目指されています。

3. 学びの循環モデルの確立


学生が地域の企業や現場で実践力を養うインターンシップやフィールド型プログラムを共同で実施します。また、企業の人々が理論と実践の架け橋を築く機会を設け、世代や組織を超えた知識の交流を促進します。このようにして、関西地域の産業基盤を支える新しい学習モデルが構築されることを期待しています。

専攻のビジョン


立命館大学の仲谷善雄学長は、「新たな価値を創出するための教育と研究の拠点を目指している」と述べ、デザインを基軸とした多様な知が集まる場を育てる意向を示しました。一方、大阪デザインセンターの石原俊彦理事長は、大学との連携によって新しい社会価値が創造されることへの期待を表現しました。両者のコラボレーションにより、関西地域の未来社会がより豊かになることが期待されています。

立命館大学のアップデート


立命館大学は、2025年に開校155年、創立125周年を迎え、さらなる革新を目指しています。新設されるデザイン・アート学部では、人工知能やデジタル技術に基づいた新たな問い直しが行われ、美的感性を活かした問題解決力や創造的思考力の育成が図られます。これにより、より多様で柔軟な考え方を持つクリエイティブな人材が育成されます。

大阪デザインセンターの役割


設立から60年以上の歴史を持つ大阪デザインセンターは、日本におけるデザインの先駆的な存在として位置づけられています。企業とデザイナーをつなぐマッチングやサポートを通じ、関西地域における産業デザインの振興に貢献されています。デザインを経営に活かす取り組みは経済の発展にも寄与し、その重要性は今後ますます高まることでしょう。

このように、立命館大学と大阪デザインセンターの新たな連携は、教育と実践の接点を強化し、関西地域の産業の未来を支える重要な基盤の構築を目指しています。


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会社情報

会社名
一般財団法人大阪デザインセンター
住所
大阪府大阪市中央区船場中央1-3-2-101船場センタービル2号館1階
電話番号
06-6265-2260

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