京都 河原町の日本茶スタンド「YUGEN」
京都の河原町に、築100年以上の古民家をリノベーションした新たな日本茶スタンド「YUGEN」がオープンしました。リノベーションのプロセスを経て、伝統的な町家の雰囲気を活かしつつ、現代的なデザインを融合させたこのお店は、日本茶を通じて新しい文化体験を提供しています。
オープンの背景とコンセプト
「YUGEN」は、オープンに先立つクラウドファンディングにおいて、開始からわずか8日間で目標金額の100万円を達成しました。この資金調達の成功は、地域や日本茶への熱い支持を象徴しています。お店は「敷居の低い日本茶」をテーマに、誰でも気軽に日本茶を楽しめるようスタンド形式で提供しています。
上質な日本茶の提供
「YUGEN」では、全国各地から選りすぐりの日本茶を取り揃えています。特に、かぶせ煎茶は「京都 和束」産のものを使用しており、日光を遮る手法で育てられた上質な茶葉です。お茶は、低めの温度からゆっくりと湯温を上げつつ、三煎目まで味わうスタイルで提供されますので、茶葉本来の甘みをじっくり楽しむことができます。また、抹茶には四種類の上質なランクが用意され、目の前でお点てするスタイルも魅力の一つです。
セルフスタイルで楽しむ器選び
お客様は、急須や器、抹茶茶碗なども自分の好みに合わせて選ぶことができます。器は現代の著名な作家によるものから、歴史的価値のある人間国宝の作品まで幅広く揃っており、選ぶ楽しみも体験できます。
伝統工芸との出会い
「YUGEN」は、ただの日本茶スタンドではなく、有田焼やふんどし、花火などの日本伝統品を展示するギャラリーも併設しています。これにより、訪れるお客様は日本の文化や伝統工芸を直接感じながら、リラックスしたひとときを過ごすことができます。取り扱いブランドには、「1616 / arita japan」や「株式会社ふんどし部」、さらに「筒井時正玩具花火製造所」などがあり、伝統的なアイテムをモダンに再構築した商品も魅力です。
日本文化の発信を目指して
現在、日本茶や伝統産業が直面している後継者問題や敷居の高さを解消するため、YUGENはマーケティングやデザインの手法を駆使し、伝統文化をより身近なものとして発信することに取り組んでいます。商品のコラボレーションやポップアップストアを通じて、国内外に日本の魅力を広めていくことでしょう。
店舗情報
「YUGEN」は、京都市下京区大黒町に位置し、アクセスは京阪本線の祇園四条駅から徒歩8分、阪急河原町駅からは徒歩5分です。営業時間は11:00〜19:00で、不定休となっています。日本茶がもたらす新たな体験をぜひ堪能してみてください。
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