近赤外線エリアカメラABA-013VIRの登場
近年、さまざまな産業分野において、精密な検査が求められるようになっています。そんな中、株式会社アバールデータが新たに開発したSXGA近赤外線エリアカメラ「ABA-013VIR」は、特に注目されています。このカメラは、SONY社製のInGaAs SWIRイメージセンサーIMX990を搭載しており、可視光から近赤外線までの広範囲にわたって撮影が可能です。
ABA-013VIRの主な特徴
ABA-013VIRの最大の特長は、その感度領域の広さです。可視光の400nmから、非可視光である近赤外線の1700nmまでシームレスに撮像でき、屋外や屋内問わず様々な環境での検査が実現します。有効画素数は約134万ピクセル、解像度は1280(H)×1025(V)の高画質で、5μmの画素サイズにより、微細な検査にも対応しています。
さらに、カメラの出力インターフェースには、Gigabit EthernetおよびCameraLinkを搭載しており、多様なデータ処理環境での導入を可能にしています。
問題解決のための新しい視点
従来の可視光の検査だけでは確認できなかった欠陥や異物も、近赤外線による撮影により可視化できるため、食品業界や半導体分野など、精密な検査を要する業界において大いに役立つでしょう。たとえば、塩や砂糖、化学調味料などの見た目が似た物質でも、近赤外線を使うことで水分含有量の違いを捉え、容易に識別することができます。また、パンの乾燥状態の撮影技術によって、通常の光では見抜けない劣化具合も明らかになります。
多様な用途に対応
ABA-013VIRは、食品分野のみならず、農産物や薬剤、化粧品の選別、さらには半導体の検査など、幅広い業界での利用が可能です。非可視光による検査が行えることで、これまで以上に高い精度での検査が実現します。そのため、実際の製品の悪影響を減少させることができます。
技術的特性とデータ処理能力
このカメラは高フレームレートを誇り、8bitで130fps、10bitで120fps、12bitでは70fpsという優れた性能を発揮します。さらに、内部Coolingメカニズムや各種補正機能も充実しており、特に産業用途においてはさまざまな環境に適応する設計となっています。
結論
ABA-013VIRは、工業分野に新たな可能性をもたらす製品です。目に見えない部分まで検査できるため、精度と効率を兼ね備えており、今後の展開が非常に楽しみです。業界での応用が進む中で、このカメラがどのように活躍するのか、さらなる注目が集まっています。
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