インテージが進化するデータ集計ツールにAIを導入
株式会社インテージは、オンライン集計ツール「Lyche-Board」に新たにAIコメント生成機能のβ版を追加したことを発表しました。この新機能によって、データ分析が飛躍的にスピードアップし、ユーザーはより効率的にインサイトを得ることが可能になります。
Lyche-Boardの概要
「Lyche-Board」は、インテージに依頼したアンケート調査データをWebブラウザ上で簡単に集計し、加工できる便利なツールです。このツールは、企業や団体がマーケティングリサーチの結果を迅速に解析し、意思決定を支援するために設計されています。また、長年の経験に基づいたデータ処理技術を活かして、多様なビジネスニーズに対応しています。
AIコメント生成機能の詳細
新たに導入されたAIコメント生成機能は、クロス集計画面に表示される集計表の特徴を、大規模言語モデル(LLM)に基づいて自動的にまとめ、ユーザーにわかりやすく表示します。ユーザーはボタン一つで生成されたコメントを受け取ることができ、従来の手動分析に比べて大幅な時間短縮が期待できます。
生成されたコメントにはリアクションボタン(Thumbs up/Thumbs down)が設置されており、ユーザーのフィードバックを基に今後の機能改善に役立てられる仕組みが整っています。この仕組みは、利用者が自分の意見を反映させやすくし、サービスの向上を促進します。
安全性への配慮
インテージでは、AIの使用に際して厳格な安全管理体制を敷いており、分析に使用するデータは外部に流出することはありません。また、使用するAIモデルはインテージ専用環境に限られており、読込んだデータが外部でのAIの学習には使用されないように設計されています。これにより、顧客の情報が保護され、データの安全性が確保されます。
グローバルな対応能力
さらに、「Lyche-Board」のUIを英語に設定することで、生成されたコメントも自動的に英語で表示されるため、国内外を問わず幅広いユーザーに利用していただけます。これにより、多国籍なチームでもスムーズなコミュニケーションが可能になります。
今後の展望
インテージは今後も「Lyche-Board」の機能を段階的にアップデートし、データ活用がさらに便利になるよう努めていく方針です。AIの活用に関する指針も策定し、安全かつ効果的な技術を推進することで、顧客の業務効率化とデータ価値の向上を支援していきます。最終的には、生活者にとっての価値を創造し、幸せの実現に寄与することを目指しています。
インテージによるこの取り組みは、マーケティングリサーチ業界における新たな顧客体験の提供に寄与すると期待されています。今後の展開にも注目です。
株式会社インテージについて
1960年に創業したインテージは、アジアNo.1のマーケティングリサーチおよびインサイト事業を展開しており、国内外に多くの拠点を持つ企業です。『Create Consumer-centric Values』というビジョンの下、消費者中心の価値を創造し続けています。
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