一建設株式会社、東京都の環境報告基準に適合する木造住宅を2025年より提供開始

一建設株式会社の新たな挑戦

東京都豊島区に本社を置く一建設株式会社は、2025年3月31日より東京都が定める「建築物環境報告書制度」に適合した木造の注文住宅や共同住宅の新仕様を導入すると発表しました。この動きは、脱炭素社会への移行を促進するための重要なステップとなります。

新制度導入の背景

2025年4月からは、東京都で新築住宅等に対して太陽光発電の設置や断熱性能、省エネ対策などが義務化される見込みです。この背景には、持続可能な社会の実現を目指す東京都の方針があります。一建設は、全国で分譲戸建住宅の供給を行っており、持続可能な住環境の提供を目指してこれまで取り組んできました。今回の新仕様は、そんな目指す理念のもと、木造住宅市場に新たな風を吹き込むことを目指しています。

具体的な仕様について

新しく追加される仕様は、東京都内で建設される木造注文住宅や木造3階建て共同住宅、木造2階建て長屋、重層長屋の賃貸住宅に採用される予定です。また、このモデルでは、今後2030年までに達成すべき省エネ性能基準を満たすことを目指し、太陽光パネルなどの設備を標準で搭載し、断熱性能向上に努めます。

ただし、省エネ性能向上のためには建物の重量が増加するため、地域の耐震性や設計自由度への影響が懸念されてきました。それに対処するため、一建設は新型筋交い壁や軽量準耐火構造壁の技術開発を進め、実用化に成功しています。この結果、耐震性能を維持しながらも、合理的なコストで快適な住空間を提供できる商品が誕生しました。

未来への展望

一建設株式会社は、環境負荷を最小限に抑えた住宅の提供を通じて、サステナブルな社会の実現に寄与していきます。今回の新仕様によって、消費者にとっても利便性と快適性が兼ね備わった住宅の選択肢が増え、環境意識の高いライフスタイルの実現に貢献することが期待されています。

会社概要

一建設株式会社は、1967年に設立され、東京都で分譲戸建住宅やマンション、注文住宅などを提供しています。住宅のリフォームや投資用賃貸事業にも力を入れ、国内外での需要に応じた多様なサービスを展開しています。いま、同社は新たな住宅仕様を導入することで、サステナブルな未来に向けた一歩を踏み出しています。
一建設に関する詳細は、公式サイトでご覧いただけます。