仙台市で話題の「スケッター」、応募件数650件超え！介護未経験者も増加中

近年、ニーズが高まっている介護・福祉の領域。しかし、専門的なスキルを持つ人材は不足しており、地域全体での支援が求められています。その中で新たな取り組みとして、仙台市における「スケッター」が注目を集めています。「スケッター」は、株式会社プラスロボが運営する有償ボランティアのマッチングプラットフォームです。この事業は、2025年2月から仙台市との共同で実施され、市民への周知が始まってからわずか2ヶ月で650件以上の応募があります。これは、介護未経験者層の参加が多いことが特徴です。

仙台市役所は、市民に「スケッター」への参加を呼びかけ、この取り組みが地域資源を活用したサポートの基盤を築くことを目指しています。2024年10月には連携協定を締結し、高齢者の社会参加を促進し、地域共生社会の実現に取り組んでいます。これにより、地域の誰もが支え合い、孤独や孤立を防ぐ仕組みを作っていきます。

「スケッター」では、多くの応募者が介護業界未経験者であることが嬉しい驚きです。なんと、登録者の80%が介護経験のない方々で、さらなる人材の裾野拡大につながっています。スケッターの最大の特徴は、未経験者や資格のない人でも、自分のできる範囲で福祉に関われるという点です。これにより、幅広い業種からの参加者が増え、地域の支援ネットワークが広がっています。

「スケッター」の登録者の中には、学生や20代から30代の若者、さらには60代や70代のアクティブシニアも多く見られます。これまでに介護福祉に接触してこなかった方々が、潜在的な関心を持ちながらも、関わる機会がなかった層が多く集まりました。それが、今の応募者数に繋がっているのです。

「スケッター」は、地域住民が福祉を支えるためのインフラという理念のもと、2019年に導入されました。ボランティア活動や介護支援を通じて、地域の力を引き出すことを目的としています。今後、「スケッター」は全国の自治体とも連携を進め、福祉の仕組みをさらに拡充予定です。すでに東京都中野区や品川区、埼玉県川口市、福岡県北九州市、熊本県熊本市、神奈川県小田原市や川崎市、茨城県大子町などでも協力が始まっており、様々な地域での導入が期待されています。

このように、仙台市の「スケッター」は地域の介護問題解決を担う重要な役割を果たしつつあります。今後の活動に注目が集まります。地域住民が気軽に福祉に参加できる環境を整えていくことで、より多くの人が支え合う社会が実現できる日も近いかもしれません。