新しい食育のかたち「いただきます水槽」
都市で生活する子どもたちや家族が、食と命の関わりを直接体験できる新しいアクアリウム「いただきます水槽」が、東京牧場株式会社から登場します。このアクアリウムは、2025年12月15日から販売開始予定で、税込価格は1,100円です。予約は公式サイトにて受付中です。
「いただきます水槽」では、魚を育てることから始まり、日々の世話を重ねながら、最終的にはその魚を自ら調理し、「いただきます」と口にするまでの一連のプロセスを体験します。これはただ観賞するだけではなく、実際に生き物と向き合い、命を育むことを通じて、食の本質や命の大切さを感じる貴重な機会を提供します。
このプロジェクトの開発背景には、東京牧場が長年実施してきた食育活動にあります。最近では、生き物を食べる行為が「残酷」とされる風潮が広がっています。そこで、子どもたちに命の始まりから終わりまでをしっかりと見つめさせ、心から「ありがとう」と言える体験を提供したいという思いから「いただきます水槽」が誕生しました。設計を担当したデザイナーも、「育て、悩み、感謝して食べることが、人と命の本当の関係だ」と強調しています。
このアクアリウムを通じて、子どもたちはもちろん、大人も命に対する敬意や食の循環を学ぶことができるでしょう。家庭や学校、さらには地域での新たな食育教材として活用される可能性も秘めています。さらに、育て方や調理法のアイデアを共有できるSNS「アクアイーツネット」の構想も進行中です。このプラットフォームを通じて、参加者同士が互いの体験や学びをつなぎ、命の教育を社会全体へと広げることを目指しています。
「いただきます水槽」は、都市で生活する私たちに、命をいただく意味を静かに問いかける、新しい形のアクアリウムです。これを機に、食と命に対する理解が深まり、より良い社会を築く一助となればと願います。
東京牧場株式会社の取り組み
東京牧場株式会社は東京都檜原村に拠点を構え、都市農業や地域の活性化に取り組んでいます。100以上の社会貢献プロジェクトを展開し、農業体験や地産地消の促進、食品ロス削減を目指す「横浜フードラボ」の運営など、多岐にわたる活動を行っています。農村と都市のつながりを強化し、新しいビジネスモデルの提案を行う企業です。
会社概要は以下の通りです。
- - 社名:東京牧場株式会社
- - 代表者:代表取締役 中川 利光
- - 所在地:〒190-0205 東京都檜原村4550
- - 設立:2011年
- - 事業内容:農林水産業
- - 資本金:1000万円
- - URL:東京牧場公式サイト
子どもたちが命を育て、感謝して食べるというこの新しい体験が、未来の食に対する意識を変えていくことを期待しています。