新たな法務の時代を切り拓く提携
2023年10月、株式会社LegalOn Technologiesと森・濱田松本法律事務所が資本提携を結び、新たな戦略的パートナーシップを発表しました。この協力関係は、法務・契約業務におけるテクノロジーの進化と、法的専門知識の融合を目指すものです。提携の背景には、近年急速に進展している生成AIやAIエージェントの影響があり、これにより法律事務所とリーガルテック企業の協力が不可欠とされています。
両社の強みを結集
森・濱田松本法律事務所は、国内外で高水準なリーガルサービスを提供し、多様な専門知識を蓄積しています。一方、LegalOn Technologiesは、最先端のAI技術を活用し、法人向けの法務業務を効率化する製品「LegalOn」を開発してきました。両社の協力により、法務・契約領域において新たな価値が創出され、業務のDX(デジタルトランスフォーメーション)が加速すると期待されています。
提携の具体的内容
提携後、両社は以下の取り組みを進めることを発表しています。
1.
法律業務へのAI導入: 森・濱田松本法律事務所では、LegalOnの契約書レビュー機能やAIエージェントを活用して、質の高い法務サービスを提供します。
2.
ナレッジの共用: LegalOnを通して、森・濱田松本法律事務所の持つ法律のノウハウを多くの企業が利用できるようにします。特に、M&Aや国際取引に関連する法務コンテンツの充実を図る計画です。
3.
サービスの多角的拡充: 今後、新機能やコンテンツの提供を通じて、法務サービスの質を一層高めていく方針です。
経営者の意見
この提携に関して、森・濱田松本法律事務所のマネージングパートナーである石綿学氏は、「豊富なリーガルノウハウと高度なAI技術の統合により、リーガルサービスの新たな可能性を開拓できる」と発言しています。さらに、株式会社LegalOn Technologiesの代表、角田望氏も「この提携は、我々の成長に対する信頼の証であり、企業法務領域におけるAIの可能性を広げる良い機会になる」と述べました。
法務サービスの未来
この提携によって、法務業界はますます変革を迎えることが期待されています。飽和状態にある法律業界において、どのように効率的かつ質の高いサービスを提供するかが問われる中で、AIの活用は一つの解決策と言えるでしょう。そのためにも、法律事務所とリーガルテック企業が相互に協力し、実践的な取り組みを進めていくことが重要です。
最後に
LegalOn Technologiesと森・濱田松本法律事務所の戦略的パートナーシップは、法務に革命をもたらすだけでなく、企業法務の未来をも大きく変える可能性を秘めています。今後の動きから目が離せません。