新しい親子交流の形を考えるシンポジウム
2024年の5月、改正民法が施行され、離婚後も父と母の双方が子どもの権利を持つ「共同親権」制度が導入されることが決定しました。この変革に伴い、親子交流、特に離婚後の親子関係の在り方が新たに問われることになります。これを受けて、神奈川県では「第1回ペアレントタイムかながわシンポジウム」が10月6日(日)にオンラインと現地で開催されます。
このシンポジウムは、一般社団法人びじっと・離婚と子ども問題支援センターが主催し、神奈川面会交流支援団体連合会が協力して行います。参加者は、家庭問題情報センター(FPIC)の基調講演を通じて、離婚後の親子交流の重要性や養育費の現状について学ぶことができる機会です。また、地域の支援団体によるパネルディスカッションも行われ、参加者が直接質問できるQ&Aセッションも設けられています。
親子交流支援の現状と課題
神奈川では、離婚後にも子どもを笑顔にするために親子交流支援が重要視され、その支援を行うための資源が整備されています。特に、びじっとでは、親子交流支援を年間900回以上行い、さまざまな形(連絡調整型、受渡し型、付添い型など)で支援を提供しています。このような取り組みは、共同親権社会の到来に向けて、親子の絆を深めるために不可欠です。
シンポジウムのプログラム
シンポジウムの開催までに、参加者は「共同親権がもたらす変化」について考える良い機会を得ることができます。プログラムは以下の通りです:
- - 第1部:びじっと代表理事によるご挨拶と改正民法についての簡単な解説。
- - 第2部:基調講演「これからの社会と親子交流」「これからの社会と養育費」。
- - 第3部:支援団体の代表者たちによるパネルディスカッション。
- - 希望者には交流会も企画されています。
このシンポジウムは、離婚後の子育てに関心がある人や、子どもに関する仕事をしている方々にとって非常に有意義なイベントとなるでしょう。参加は無料で、誰でも気軽に参加することができます。興味のある方は、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか。
未来へのビジョン
びじっとの代表理事、古市理奈氏は、神奈川を「親子交流が当たり前のまち」というビジョンを掲げています。77年ぶりの民法改正を受けて、親が子どもにどのように関与していくべきかを理解し、安心して交流できる環境作りを目指しています。
また、びじっとは、親子交流支援について認知度を高めていくことも重要な目標に掲げ、地域と連携しながら支援の枠を広げていく意向を示しています。
詳しい情報や参加申し込みは、
びじっとの公式ウェブサイトをチェックしてください。