クラフト梅酒ブランドが生み出した新しいクラフトジン「Giin」
和歌山県みなべ町に本社を構える株式会社CU9が、南高梅を再利用したオリジナルクラフトジン「Giin(ジーン)」を100本限定で販売を開始しました。この取り組みは、クラフト梅酒の製造過程で生まれた南高梅を有効活用し、より持続可能な酒造りを目指すものです。
商品の背景と内容
この新ジンは、8月8日から代官山蔦屋書店で実施されるPOPUPで先行販売され、その後は自社のECサイト「MINABE CRAFT UMESHU」での販売も予定されています。これまで南高梅を利用したクラフト梅酒「Yii(イー)」の製造に力を入れてきた株式会社CU9ですが、梅酒の製造に伴い廃棄されるはずだった南高梅をメインボタニカルとして蒸留した「Giin」を通じて、梅の魅力を余すところなく伝えることを目指しています。
「Giin」は、梅酒製造の際に約半年間漬け込まれた南高梅を使用。そして、梅が持つ独特の風味を引き出すため、無農薬のレモンピールや白檀、よもぎなどをブレンドし、深みのある味わいに仕上げました。アルコール度数は45%と高めですが、ストレートでも梅の風味を楽しむことができます。
循環型の酒造りへの挑戦
株式会社CU9は、従来の梅酒製造から得た知見を通じて、南高梅を持続的に再利用する体制の構築へ向けて取り組んでいます。このサイクルは「クラフト梅酒 → クラフトジン → クラフト梅酒」という形で、様々な製造プロセスを経て変化する南高梅の魅力を、多くの人々に伝えることを狙っています。今後は「Giin」を利用したクラフトジン梅酒も製造予定とのことです。
共同開発したSiCX京都Distillery
「Giin」の製造には、シックで有名なクラフトジン専門店SiCXの協力も得ています。2020年には東京都で設立され、2022年には京都に蒸留所を開設しました。SiCXは「美味しさ」と「体への良さ」を追求したジン作りに取り組み、特にサトウキビベースでの製造が特徴です。また、最新の蒸留機「iStill」の導入により、世界トップクラスの品質を維持しています。
POPUPイベントの詳細
「Giin」の発売に際し、代官山蔦屋書店でのPOPUPイベントが開催されます。期間中は、他の製品や梅酒の試飲も行われるため、ぜひ足を運んで味わってください。
- - 会期: 2024年8月8日(木)〜8月21日(水)
- - 時間: 9:00〜22:00 (最終日は20:00まで)
- - 場所: 代官山蔦屋書店3号館 1階 料理フロア
- - URL: イベント情報
会社情報
株式会社CU9は2021年に設立され、梅酒の輸出入や小売業務を行っています。ECサイト「MINABE CRAFT UMESHU」では、厳選した梅酒を取り扱っており、新たな製品「Giin」も8月下旬から取り扱う予定です。
公式サイト。
結論
クラフト梅酒から誕生した「Giin」は、単なる飲み物にとどまらず、持続可能な酒造りのモデルを示す製品です。興味を持った方はぜひPOPUPイベントやECサイトで、その深い味わいを体験してみてはいかがでしょうか。