伊勢の秋を灯す「灯りのまつり」
伊勢に新たな秋の風物詩が誕生します。「灯りのまつり」は、神宮の秋の祭典「神嘗祭」と「新嘗祭」を祝うための特別なイベントです。期間は令和7年の10月11日から11月24日までの約1ヶ月間、町の全域にわたり1,500個の提灯が点灯されます。この灯りの海は、五穀豊穣や無病息災を祈り、感謝の意を表する大切な機会です。
開催概要
イベントは、おかげ横丁を中心に行われ、提灯の点灯時間は毎日17時から20時まで。特に10月11日、24日、25日、11月3日、23日には、営業時間が20時まで延長されるため、夜遅くまでお楽しみいただけます。さらに、10月20日から23日までは19時まで延長されます。開催初日には17時50分から神恩太鼓の演奏が行われ、その後18時に提灯が点灯します。
奉祝提灯について
この祭りでは、特別な「奉祝提灯」を募集中です。参加者は、提灯に「無病息災」「家内安全」「神恩感謝」などの願いを託し、おかげ横丁に掲げることができます。期間中、提灯は毎晩点灯され、灯りのまつりの雰囲気を更に盛り上げます。奉祝提灯の参加者には、オリジナル手ぬぐいのプレゼントもあり、参加することで地域の一部となる喜びを味わえます。
魅力満載のイベントスケジュール
この「灯りのまつり」期間中には様々なイベントも用意されています。まず、10月11日には、年に一度の奉納行列が行われ、五穀を持った少女たちが神宮へと向かいます。この行列は、神様へおかげの心を届ける特別な機会で、観客を惹きつける美しい光景となることでしょう。
秋の収穫を祝う「恵みの市」も、同じく10月11日から19日まで開催されます。全国から集結した神宮奉納物が並び、地元の人々と共に豊作を祝い、神様に感謝する市が立ちます。
さらに、10月11日から14日までの「伊勢きもの日和」では、着物を着たまま伊勢の街を散策することができます。松阪木綿や伊勢木綿の中から、自分の好きな着物を選び、秋の風を感じながら日本の伝統を楽しむことができる貴重な体験です。
また、10月25日と26日には「神恩感謝 日本太鼓祭」が開催され、全国から集まった太鼓打ちの迫力ある演奏が神宮へ奉納されます。約300名の太鼓打ちによる演奏は、参加者に感動を届けることでしょう。
11月3日には「伊勢おかげ嬉楽祭」があり、地元アーティストと共に伊勢の音楽と文化が生かされ、秋の夜長を楽しむイベントも魅力的です。最後の11月23日には「神恩感謝 三重新酒祭」が行われ、今年の収穫に感謝し、新酒の披露が行われます。
終わりに
この「灯りのまつり」は、伊勢の風情を楽しむだけでなく、地域の人々との交流や伝統文化への理解を深める素晴らしい機会です。秋の柔らかな灯りの中で、心温まるひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。