空き家問題解決の新たな道
2024-07-25 11:42:47

空き家問題を解決する新たな取り組みが始動 – 株式会社KLCと巻組の連携

空き家問題を解決する新たな取り組みが始動



新潟県阿賀町で注目の不動産再生プロジェクトが始まりました。株式会社KLC(東京都港区)と株式会社巻組(宮城県石巻市)の連携によるこのプロジェクトは、放置空き家を「地域の負の遺産」から「地域を盛り上げる資産」として活用することを目指しています。

連携の背景と目的



株式会社KLCは、売却が難しい遊休不動産の有償引き取りサービスを展開しており、顧客から相続したものの資産価値が低く、使い道がない不動産を「負動産」と呼びます。一方で、株式会社巻組は市場流動性の低い古い家屋をシェアハウスやゲストハウスへと再生して活用する専門家です。これまで放置されていた空き家に対して、両社のノウハウを結集し、初めての連携による不動産の再生プロジェクトが始まったのです。

この取り組みは、空き家問題が深刻化する中で、双方の強みを活かしながら迅速に資産を再活用する道を模索するものです。

日本における空き家の現状



日本全国で増加し続ける空き家は、1993年から2023年の30年間でほぼ倍増し、2023年4月末に発表された住宅土地統計によれば、現在空き家は900万戸を超えて過去最多の数字を記録しました。総住宅数に占める空き家の割合は13.8%に達しています。また、特に地方では親から相続した不動産を管理することが難しく、空き家率の上昇が顕著です。

このような社会的背景のもと、政府は相続不要な土地を国に戻せる「相続土地国庫帰属制度」や、2024年4月からの「相続登記の義務化」といった新たな施策を発表しましたが、実際の問題に対する具体的な解決策にはなっていません。

具体的なプロジェクトの内容



最近、初めて取得された物件は新潟県阿賀町にある築62年の古民家で、土地面積は1987.5㎡、建物は木造平屋建ての112.72㎡です。この物件は、現在改装が進められており、将来的にはシェアハウスや地域の価値を再生させる資源として活用される予定です。

連携法人の代表者のコメント



巻組の代表取締役、渡邊享子氏は、「空き家問題は所有者様の状況や空き家の状態によって様々であり、解決には専門的な知識が必要です。KLC社との連携により、より多くの所有者の課題解決につながることを期待しています」と述べています。これに対して、KLCの小林弘典代表取締役も、「具体的な利活用の道を見出すことで、周辺地域の活性化にも貢献したい」と語っています。

今後の展望



今後、KLCと巻組は協力しながら、他の空き家でも同様なプロジェクトを展開し、全国の空き家問題の解決に貢献することを目指しています。今回の連携は単なる経済的な側面だけでなく、地域の活性化や住環境の改善にも寄与するものとなるでしょう。空き家が「負」動産から地域を豊かにする「資源」という新たな考え方を持ち込むことが期待されています。


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会社情報

会社名
株式会社KLC
住所
東京都港区赤坂4-13-5赤坂オフィスハイツ18号室
電話番号
050-5436-3610

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