ワークスアプリケーションズとIFSが戦略的業務提携 - 2層ERP/コンポーザブルERPで基幹システムの未来を拓く
株式会社ワークスアプリケーションズ(以下、WAP)とIFSは、7月10日に戦略的業務提携を発表しました。この提携は、日本の企業が抱える基幹システムの課題解決と業務効率向上を目指し、新たなERPソリューションの提供を加速させるものです。
2層ERP/コンポーザブルERP:進化する基幹システムの潮流
今回の提携では、「2層ERP」と「コンポーザブルERP」という、近年注目されているERPのトレンドに焦点を当てています。従来の単一のERPシステムとは異なり、これらのアプローチは、企業のニーズに合わせて柔軟にシステムを構築できるという特徴を持っています。
2層ERPは、基幹業務を担う上層のERPと、特定の業務機能を担う下層のERPを組み合わせることで、全体最適化と柔軟な拡張性を両立します。一方、コンポーザブルERPは、必要な機能をモジュール単位で組み合わせることで、企業固有の業務プロセスに合わせたシステム構築を可能にします。
WAPとIFSの強みを融合 - 日本とグローバルに対応するソリューション
WAPは、日本の大手企業向けに実績のあるERP「HUE」を提供しています。「HUE」は6,700以上の標準機能と高い業務要件適合率を誇り、日本の商慣習に精通したシステムとして高い評価を得ています。
一方、IFSは、グローバルに展開する企業向けに、多岐にわたるソリューション群「IFS Cloud」を提供しています。「IFS Cloud」は、27年の日本市場での経験と6,000社以上のグローバル導入実績を持ち、製造業やサプライチェーン管理において高い評価を得ています。
今回の提携によって、WAPの「HUE」とIFSの「IFS Cloud」を組み合わせることで、以下のような強みを活かしたソリューションを提供できるようになります。
日本の商慣習への対応: 日本の企業が抱える独自の商慣習に対応した「HUE」の機能と、グローバルで実績のある「IFS Cloud」を組み合わせることで、両方のニーズに対応するシステムを構築できます。
柔軟性と拡張性: 2層ERPやコンポーザブルERPのアプローチを採用することで、企業の成長や変化に合わせたシステムの拡張が容易になります。
*
完全標準化と脱アドオン: 標準機能を最大限に活用することで、システム開発の効率化とコスト削減を実現します。
今後の展開と期待
WAPとIFSは、今回の提携を通じて、日本の企業が直面する課題を解決し、業務効率の向上と競争力強化に貢献していくことを目指しています。2層ERP/コンポーザブルERPという新たな潮流を牽引し、企業の基幹システムの進化を加速させていくことが期待されます。