恵比寿映像祭2026がテーマ「あなたの音に」を掲げ開催

恵比寿映像祭2026：音と光が交差するアートの祭典

開催概要

恵比寿映像祭2026が、2026年2月6日から23日までの16日間、東京都写真美術館をメイン会場として開催されます。この国際的なフェスティバルでは、映像アートと文化が共鳴し、訪れる人々に新たなインスピレーションを提供します。公式テーマは「あなたの音に｜日花聲音｜Polyphonic Voices Bathed in Sunlight」。

メインキュレーターとテーマの背景

メインキュレーターの邱于瑄（チィウ・ユーシュェン）が手掛ける今回のテーマは、台湾語に由来しています。台湾語は歴史的に多様な文化の影響を受けており、言語の違いや文化の交差が持つ意味を探求します。また、音や光が重なり合うことで表現される“ポリフォニック”な共感の場を目指しています。

展示内容

展覧会では、写真や映像、サウンドやパフォーマンスなど多様な表現を用い、人間社会における「声」や「環境」、「記憶」といったテーマを考察します。特に、東京都写真美術館の地下1階では「移動」を起点にしたサウンドスケープが体験でき、2階では「ズレ」や「誤解」が生む新たな表現を模索する展示が行われます。

コミッション・プロジェクト

恵比寿映像祭の一環として、東京都写真美術館が進める「コミッション・プロジェクト」には、新たな才能と出会う最前線として注目が集まっています。今年度の特別展示には第2回コミッション・プロジェクト特別賞受賞の小森はるかが登場。彼女の作品を通じて新しい映像表現の可能性を探ることができます。

オフサイト展示と上映プログラム

また、恵比寿周辺の公共スペースでもアートが展開され、デジタルとアナログが融合した作品たちが展開されます。屋外の展示は偶発的な出会いを生み出し、訪れた人々に普段とは違う視点でのアート体験を提供します。

さらに、都内の多様な映像作品を特集した上映プログラムも連日開催されます。この中には、日本初公開の作品も予定されており、上映後には監督とのトークセッションも行われるとのこと。

シンポジウムとトークセッション

また、国際的なキュレーターやアーティストを招いたシンポジウムも開催され、映像文化の未来について議論する場ともなります。来場者は、世代を超えて参加できるワークショップやギャラリートークを通じて、映像文化の理解を深めることが期待されます。

アクセシビリティの向上

東京都写真美術館は、全ての人々に楽しんでいただけるように、アクセシビリティに配慮した取り組みを進めています。手話通訳や鑑賞サポートの充実を図り、それぞれの訪問者のニーズに応じた鑑賞体験の提供を目指しています。

恵比寿映像祭2026は、光と音が融合した独自のアート体験を通じて、社会に存在する多様な文化を響かせることを目指しています。ぜひ、この機会にアートの最前線を体感してみてください。