東急不動産が実現するシームレスなコミュニケーションと環境への配慮
東急不動産ホールディングス株式会社は、2025年1月に本社オフィスがある渋谷・道玄坂の「渋谷ソラスタ」で新たにリニューアルを行い、環境への配慮とデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進しています。このリニューアルは「誰もが自分らしく輝ける未来へ」というテーマのもと、お客様との共創を果たすための重要な一歩と位置づけています。
オフィス環境の再定義とコミュニケーションの場の整備
同社は2019年に「渋谷ソラスタ」へ移転し、以来の約5年での働き方の多様性を反映して、本社の機能の見直しに着手しました。テレワークの普及により出社・外部との打ち合わせが増える中、オフィスは「コミュニケーションの場」として再定義され、全員が効率よく対話できるよう環境が整備されました。具体的には、会議室を増設し、収容定員を25%引き上げました。リニューアルされた5階エントランスは、まさにこのコミュニケーション促進の象徴となっています。
環境への配慮を考慮した設計
さらに、あらゆる内装には環境配慮を反映させています。株式会社東急Re・デザインの設計・施工により、設備や什器の再利用を推進し、新しく必要となった内装材にはすべて再生材を使用しています。その結果、従来に比べてCO2排出量を53%削減しました。この取り組みは、東急不動産ホールディングスが「環境先進企業」としての姿勢を示す重要な部分です。
環境配慮材料の選定に向けた共創
また、環境配慮材料の選定においては、2023年に設立された「ゼロエミッション倶楽部」のパートナー企業と連携しています。この活動を通じて、サンゲツのアップサイクル素材やチヨダウーテの廃石膏ボードなど、持続可能な素材を使用した改修が実現されています。
生物多様性への取り組み
「緑をつなぐプロジェクト」として、岡山県で保全活動を行っている森林からの間伐材を利用した内装にも力を入れており、企業として生物多様性の保護にも貢献しています。
DX推進によるコミュニケーションのシームレス化
同社はまた、コミュニケーションの効率化のため、顔認証技術を用いた新しいオフィスの安全管理システムも導入しました。これにより、従業員はセキュリティカードを持ち歩く必要がなくなり、オフィス内での移動が一層便利になりました。新しい生体認証端末も導入され、セキュリティ性の向上も達成されています。
また、ソフトバンクとのパートナーシップを基に、会議室の予約からお客様の入館管理まで統合したシステム「WorkOffice+」を導入しています。これにより、会議室の予約時に自動で入館証が発行されるなど、業務の効率化とシームレスなコミュニケーションを実現しています。
渋谷の街とアートとの融合
さらに、廊下には環境への取り組みをテーマにしたアートも展開しています。これは、渋谷の地域における環境への配慮と、同社が取り組んでいるプロジェクトとのつながりを表現しています。来訪者には実際のアートを体験しつつ、堅苦しさを感じさせないコミュニケーションの場として親しんでもらいたいという狙いがあります。
おわりに
東急不動産ホールディングスの最新のオフィスリニューアルは、コミュニケーションの促進に寄与すると共に、持続可能な未来に向けた環境への配慮を強調するものです。これからもステークホルダーとの共創を通じ、循環型社会の実現を目指していくことでしょう。