四季を愛でる贅沢な暮らしを提案する『綽 たおやかに』
2023年の7月4日、東京・千代田区に位置する世界文化社から、料理家の三枝政代さんによる新しいライフスタイル・ブック『綽(しゃく)たおやかに』が発売される。これは、ただの料理本にとどまらず、四季折々の美しい瞬間を捉えた作品である。
料理と美的センスの融合
料理家としての三枝政代さんは、長年にわたり四季を感じる料理を提案してきた。新刊は、料理の技術だけでなく、器の使い方や花のディスプレイ、季節ごとの行事の演出にも焦点を当てており、読者が日常生活で実践できるアイデアが豊富に盛り込まれている。写真家の在本彌生さんが捉えた、優雅な陰影を持つ料理の数々は、見る者の目を楽しませてくれる。日々の暮らしに、少しの工夫を加えることで、心豊かな時間を共有することができるだろう。
季節を感じる食卓
本書では、四季の旬の食材を使用した多彩な料理を紹介している。春には山菜の柔らかな苦味や、夏のすだちをあしらったアーモンドゼリーで感じる涼しいひとときなど、季節の変化を心身で楽しむことができる。特に、三枝家の夏の食卓風景に映し出された木漏れ日の中での料理は、まるで一枚の絵画のように美しく、視覚と味覚の両方で贅沢な時間を演出してくれる。
自由な器の使い方
三枝さんの魅力の一つは、器使いの自由さである。特にフィンランドの陶磁器ブランド「イッタラ」の作品を使った展示は、茶席の水差しや花器としてだけでなく、斬新なアイデアではフライドチキンを豪快に盛り付けるというユニークさが際立っている。このように、一つの器にとらわれず、多彩な使い方ができることは、読者に新しい発見をもたらすだろう。
季節行事をともに祝う
五節句やクリスマスにおいては、特別な演出が大切だ。三枝さんは、家族や友人と過ごすひとときに感謝の気持ちを込めて、工夫を凝らした料理や装飾を楽しむ様子を提案している。例えば、那須塩原の別荘でのクリスマスの風景などは、北欧風の廃材を使用したツリーと白と銀の飾りによって、心温まる記憶を提供してくれる。
著者の軌跡とその魅力
三枝政代さんは1941年に東京都に生まれ、熱海市での幼少期を経て成長。東京藝術大学を卒業後、青山での料理教室を50年以上にわたり運営してきた。彼女の料理は、季節の絵画のようであり、見る人や食べる人に感動を与えてきた。新刊『綽 たおやかに』は、彼女のライフスタイルや美意識が詰まった一冊であり、料理の域を超えた豊かな生活へのヒントが満載だ。
書籍概要
- - 発売日:2023年7月4日(土)
- - 定価:2,750円(税込)
- - 仕様:B5判・88ページ
- - 発行:株式会社世界文化社
新しい季節を感じるためのライフスタイルを追求したい、すべての人におすすめの一冊である。