コネクティッドホーム アライアンス設立
イントロダクション
アメリカにおいて、"コネクティッドホーム"は日常生活をより便利にするIoT技術の集大成として注目を集めています。しかし、日本ではこの技術がまだ十分に一般家庭に浸透していないのが現状です。このギャップを埋めるべく、2017年7月25日に「コネクティッドホーム アライアンス」が設立され、生活に密着した多様な業界が一丸となって新たなサービスを生み出す試みが進行中です。
設立の背景
日本においては、産業界でのIoT導入が進む一方、一般家庭での活用はばらばらに各社が独自に進めている状況にあります。このような中で、各企業が協力し合うこのアライアンスは、生活の中でのIoTの実用化を目指する場として重要な役割を担っています。
アライアンスの目的
「コネクティッドホーム アライアンス」は、日常の生活課題や社会課題を見据え、異なる業種同士が連携してライフスタイルを革新することを目的としています。これにより、モノ同士のつながりを深めるだけでなく、そこから新しいサービスを創出していくことを目指しています。
主な活動内容
このアライアンスの活動は多岐にわたります。以下の活動が予定されています。
- - 技術研究・サービス開発: 産官学が連携し、定期的な研究会を開催しながら、実際のサービス開発に向けた実証実験を行います。
- - 情報共有: 新しい技術やトレンドについて、定期的に情報レポートを発行し、研究ツアーを実施します。
- - 認知・普及活動: コネクティッドホームの理解と利用促進のため、特設ウェブサイトやイベントを通じて情報を発信します。
研究会のテーマ
また、研究会では以下のようなテーマが設定されており、各テーマごとに具体的な課題解決に向けた研究が行われます。
1.
オープンシステム: 個社ごとの独自性を尊重しつつ、利用者にとって便利なつながりが生まれるようにする技術的課題の解決。
2.
宅配・物流: 再配達の課題解決。
3.
高齢者ケア・介護: 一般家庭やシニア住宅でのケアの課題解決。
4.
災害時対応: 災害時におけるIoTの活用方法。
5.
ペット: 遠隔でのペット見守りについて。
6.
データ活用: 集められたデータの効果的な活用方法。
専門家の参加
アライアンスには、東京大学生産技術研究所の教授である野城智也氏が特別顧問として、ロボットデザイナーの松井龍哉氏がデザインディレクターとして参画します。両名の専門知識が、アライアンスの活動に大きく寄与すると期待されています。
参画企業
アライアンスには、住宅や不動産業、電機、IT関連など、多様な業界から企業が参画しています。これにより、各社の技術や経験が結集され、相互につながる体制が整備されています。具体的な企業名には、三井不動産、パナソニック、IBMなど、名だたる企業が名を連ねています。
目指す未来
このような取り組みを通じて、日本におけるIoT技術が日常生活に浸透し、人々の暮らしをさらに豊かにすることを目指しています。「コネクティッドホーム アライアンス」は、今後も新しい価値を生み出し続けることで、日本の暮らしの未来を切り拓く重要な役割を果たすことでしょう。公式な情報は、アライアンスのホームページにて随時発信されています。
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