Liquitous設立の背景
2020-04-14 10:02:01
多様な個人の声を生かす「液体民主主義」を目指して新たに設立されたLiquitous
昨今、私たちの社会では個々の価値観や多様性が顕著に表れています。こうした変化に応じて、意思決定の方法を見直す必要があると感じる人々も少なくありません。そこで、合同会社Liquitousが新たに設立され、勝手な意思決定のあり方を変えるべく「液体民主主義」という新しいアプローチが提唱されました。
液体民主主義とは、欧州を中心に先行事例のあるモデルで、参加者がオンラインプラットフォームを通じて直接または他者に委任する形で意思決定に参与できる仕組みを指します。この手法は、間接民主主義と直接民主主義が流動的に融合できることから名付けられました。Liquitousはこの思想を基に、オフラインとオンライン、個人と組織といった境界を越えた新たな民主主義の実装を目指しています。
特に日本では、人口減少や社会構成員の多様化が進む中、より丁寧な意思決定が求められています。これを受けて、Liquitousは「一人ひとりが影響力を発揮できる社会を創る」という理念のもと、液体民主主義の社会実装を進めています。具体的には、ソフトウェア「Liqlid」を開発しており、意思決定のプロセスに幅広い参加を促すことができるクラウドソーシング型のツールとして機能しています。これにより、参加者同士による対話や共創が一層進むことが期待されています。
Liquitousの流動的な意思決定プラットフォームは、単なる理論的な枠組みだけでなく、実際の社会問題解決にも寄与することを目指しています。例えば、地方自治体やNPO、教育機関といったさまざまな組織において、透明性のある意思決定が行えるようサポートすることが、Liquitousの大きな使命です。これにより、従来は抽象的だった「フラットでオープンな議論」や「集合知に基づく議論」が実際の場で具現化されます。
また、現在はSociety5.0という新しい時代が訪れつつありますが、この流れはテクノロジーの進化とともに私たちの生活や仕事を大きく変えていくでしょう。この変化に対応するためには、技術が支える新しい公共のあり方やコミュニケーション手段が求められます。そして、Liquitousが開発する「Liqlid」を通じて、今後の社会においてより良い意思決定の流れを実現し、公共の再構築を図っていきます。
Liquitousは今後も技術の面からはソフトウェア開発を進めつつ、理論の面からは政策研究を行うことで、得られた知見を社会に還元していく方針です。この新たな試みは、既存の枠組みを超えた新しい社会の構築に寄与することでしょう。未来の民主主義がどのように再構築され、どのような形でその影響が広がっていくのか、今後の展開が楽しみです。
会社情報
- 会社名
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株式会社Liquitous
- 住所
- 神奈川県横浜市戸塚区上倉田町2044番地29
- 電話番号
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