新技術「kikippa」
2025-09-18 15:06:12

認知症ケアにおける新技術「kikippa」の効果が明らかに

ガンマ波サウンドスピーカー「kikippa」の効果



介護現場に新しい光が差し込むこととなったのが、ガンマ波サウンドスピーカー「kikippa」です。このスピーカーは、認知症患者の中核症状や周辺症状に対しての効果が検証された結果、大きな改善が確認されました。特に、周辺症状においては患者に笑顔が増え、介護スタッフの負担が軽減され、現場の雰囲気が良好に変化したのです。

効果の検証



9月21日の「世界アルツハイマーデー」に先駆けて、医療法人社団 国立あおやぎ会が実施した「kikippa」の効果検証。このスピーカーは、40Hzに変調した音声をリアルタイムで出力し、認知症患者に一定の聴取を促す仕組みになっています。すでに実績があるMIT(マサチューセッツ工科大学)の研究によれば、40Hzの音刺激が脳内にガンマ波を生成し、認知機能の改善に寄与するとされています。

認知症の現状



認知症患者数の予測が802万人から584万人へと大幅に下方修正された背景には、医療の進歩とともに国民の認知症に対する意識の高まりがあります。しかし、実際に精密検査や治療を受ける割合はまだ低く、健康への不安や面倒くささから積極的な行動に出ない人が多いという現実も存在します。

音でのアプローチ



高齢者が生活環境を変えたくないと感じる中で、「音」を通じて認知機能レジリエンスを高める方法が模索されました。「kikippa」は特にデイラジオやテレビと結び付くことで、日常生活の中に無理なく取り入れられます。1日9時間、リアルタイムで流れる音声は、平均87.7歳の認知症患者に対して積極的に導入されました。

結果と反響



この効果検証は、認知症患者の中核症状とBPSD(周辺症状)の改善を見込んで行われました。具体的な検証結果としては、HDS-Rという認知症スケールで、導入時のスコア9.0から1年後には10.1へと改善の傾向が見られる一方、DBD-13では有意に改善されたことが示されました。これにより、スタッフの負担が軽減され、現場の雰囲気も改善されているとの報告がなされました。

看護師からは「患者さんも職員も笑顔が増えた」という感想があり、実際に夜勤中の患者の落ち着き具合にも明確な変化が見られるとのことです。さらに、マウスでの研究をもとに、3週間の継続的な刺激が必要とされることから、人間においても効果が現れるのはこれからと期待が寄せられています。

まとめ



「kikippa」は介護現場における新たなソリューションとして、認知症患者の生活を支える重要なツールとなる可能性を秘めています。音を通じて認知機能を高め、患者の生活をより豊かにするための技術がますます注目されることでしょう。介護における「ガンマ波」を用いたアプローチは、今後の研究や実践における重要なテーマとして浮上しています。


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