雪印メグミルクが新たなイノベーションを推進
雪印メグミルク株式会社が、国立大学法人神戸大学発のスタートアップ企業、株式会社バッカス・バイオイノベーションに出資することが発表されました。これにより、両者は先端バイオテクノロジーを活用した新たな産業の創出を目指します。
バッカス・バイオイノベーションとは?
バッカス社は、「デジタル×バイオ」の時代において新しい産業をつくり出すことを目標としたスタートアップであり、アジアで初めて「統合型バイオファウンドリ(R)」というビジネスモデルを事業化しています。この革新的なモデルでは、計算科学と合成生物学の融合により、微生物を利用した有用物質の生産や代謝解析が行える基盤技術を保有しています。
バッカス社は、ヒトの腸内に存在する微生物の環境をリアクター内で再現したモデルを用いた素材評価サービスも展開しており、これにより幅広い分野への応用が期待されます。こうした技術の活用を通じて、雪印メグミルクは自社の研究開発を加速させたいという目標があります。
雪印メグミルクのビジョン
雪印メグミルクのグループは2025年に創業100周年を迎えます。その歴史の中で、栄養が不足していた日本社会において、安定した食生活を実現するための取り組みを進めてきました。創業当時のパイオニア精神を今に受け継ぎ、バイオテクノロジーの進化をもって、新たなイノベーションを生み出すことを目指しています。
同社は、乳酸菌等の価値向上を図りながら新たな産業としての地位を確立することを目指しており、今回の出資を通じて業界のイノベーションに貢献していく姿勢を明確にしました。
未来への展望
最新の技術を取り入れた先端的な研究開発は、バイオ業界に新たな風を吹き込むものであることは間違いありません。バッカス社との連携を強化することで、雪印メグミルクはより一層の成長を目指し、それによってコミュニティや社会全体に貢献することが期待されています。
今後も両者の協力による研究開発が注目される中、持続可能な社会の実現と新たな価値の創造に向けた挑戦が続いていくでしょう。
統合型バイオファウンドリ(R)について
バッカス社が展開する「統合型バイオファウンドリ(R)」は、デジタル技術とバイオ工学を用いて多様な物質を生産する遺伝子改変微生物を効率的に開発するものです。この生産プロセス開発は、持続可能なものづくりのための新しいアプローチとして、多くの注目を集めています。バッカス社は今後もこのモデルを通じて革新を推進し、社会のニーズに応えていくことでしょう。
会社情報
- - 会社名: 株式会社バッカス・バイオイノベーション
- - 代表者: 近藤 昭彦
- - 所在地: 兵庫県神戸市中央区港島南町6丁目3番7
- - 設立日: 2020年3月18日
- - ウェブサイト: バッカス社公式サイト